月曜日, 9月 25, 2006

二度と手に入らないものを食べて生きている

本当の心だけしか伝えることはできない
伝わってくるものも、本当の心だけ
もしも嘘をつけば
その嘘は伝わらずに
汚れた息づかいが
伝わってしまうだけ

「恥ずかしい僕の人生」(早川義夫/1997)



でも後悔とかではなく、すごく嬉しくは思っているんだ。
あらゆる気持ちが嘘ではない。この全てを受け入れていくことはおそろしくタフなことだ。
そんな無理までして、何を掴みたいのか。
僕は君に気持ちを話したということで、らくになっている自分を実感している。
本当に「抱きしめる」という主題で作品を作ろうと考えている。帰りの飛行機のなかで、僕はいままでつきあってきた女性のことをずっと考えていた。
あほですな。
あわてふためいてとっ散らかしていろんなことがよく分かった。
クリアな視点が続いていく。
この国にも、どの町にもそれはある。
変わらないものとして。
もう太らない。
二度と手に入らないものを食べて生きている。

日曜日, 9月 24, 2006

あらゆる正攻法の嘘をつかぬ癒し

猫の鬱が日向ぼっこをしていたので、それを写真に撮ろうとしたら、僕のより彼女のほうが良かった。「女は近づいて撮らないと」と言われた。猫の鬱はメスで、実際にそれだけで良くなる気がした。
そんな簡単なことが一番難しい。

電車に乗って、犬山のキワマリ荘「アートドラッグセンター」最後の展覧会へ行く。デートにはちょうどいい距離で、遅くまでやっているのも嬉しい。道ばたにデジカメを向けて、ごろ寝している猫や、植木などを撮る。
有馬さんの個展「キワマリ荘の住人Ⅴ楽画鬼の引っ越し」を見る。十年間に渡る作品群。実際に絵の数は多いのだけれど量に圧倒されるという感じではなく、もっと一貫して同じ絵を見ている感じ。
可愛い奇形児に愉快な蛆蟲。生き物の中身は優しくない。だから優しくしようとする。そこに言葉が書かれて、生き物はようやく落ち着いて目をつぶることができる気がした。
あらゆる正攻法の嘘をつかぬ癒しを僕はこのアパートで見た。夜にみんなで食べにいった中華料理屋で、彼女は胃を痛めてしまったけれど。「楽しかったね」と言って帰った。
有馬さんより藤井貞和の詩集を頂いた。

僕は引っ越しについて考える。それは同時に、あらゆる正攻法の嘘をつかぬ人生についてだ。
そうやって言葉ははじまっていた。







土曜日, 9月 23, 2006

夜の散歩

愛を模索する旅。
本当はその只中にいる。
気付かない展開は心の常。
言葉は消せない。言葉を直す為に言葉を書くのだ。
ドイツの巻き煙草を彼女と吸った。
二本目くらいで、奇麗に巻いていた。
夜に猫の鬱に首輪をつけて散歩に出ようとするが、鬱は怖がってしまい玄関先で転がるだけだ。
臆病な理由を並べていた。
味噌蔵の裏を二人で歩いた。
夕食の親子丼はとても美味しかった。
それぞれが歩いて、つきあうということをしている。
顔を向かわせる言葉だけが本当のこと。

金曜日, 9月 22, 2006

何かが、まだ来ない

一ヶ月半の間に凝固してしまった氷の塊。それが少しずつ溶け始めていた。
私は言葉を選び、言葉を捨てることを行おうとする。
リハビリ内リハビリのように、帰ってきてから初のアルバイト。ナーバスな気分になって、クラクラする。ドイツのチョコレートは冷凍庫に眠らせて、帰る。
一人で、いまだ片付けない荷物の前で横になる。
何かが、まだ来ない。

それは海にあるのさ。男が唄っていた。

木曜日, 9月 21, 2006

next station はどこ?

なんでこんな寂しい街になってしまうんだろう。
人々はとにかく急いでいる。愛に飢えている。
栄駅の構内にたむろするホストたち。彼らが最も生き生きしているように見えてしまった。でもそれは錯覚だとすぐ意識する。彼らの背後にある金銭という理由、後ろ盾。それを踏み倒している者はおそらく少なからずいるだろう。テレビの密着ドキュメントなどは、その姿を求めているから見るのだ。
いまはまだ、僕には行き先があるから良い。
行き先だけのための街だった。
この街に広場は無い。

名古屋市民芸術祭2006「next station」という企画展のカタログ編集会議に出席。
雑誌の形態をしたカタログが発行される。僕は編集に関わりつつ、ドイツに行っていたので非常に御迷惑をおかけしてしまった次第。
詩「次の駅」を書いた。
頭を垂れる。

http://www.bunka758.or.jp/ga/art/art1018.html

水曜日, 9月 20, 2006

また会えて嬉しい

久々にみんなに会う。子どもたちはやっぱり日に焼けて元気だった。良かったと笑ってお土産なんぞを渡す。
「せんせい、トラブルとかあった?」
と聞かれて、たいへんだったよ~ん。と笑う。空港で荷物の重量オーバーしてしまった話をした。
鈍った手を慣らそうと、顔をまた描いた。みんないい絵を描いていた。どんなにうるさく騒いだとしても、ちゃんとしなくちゃいけないところでちゃんとしてくれていたら、むげに怒る必要はないなと素で思えた。
夜は彼女とグリーンカレーを食べた。

火曜日, 9月 19, 2006

世界にファミレスから

亘さんと落ち合って、ファミレスでだべる。
タイ、マレーシア、ドイツ。世界は常に未知だ。同じく人生も未知だ。
「ADOLF」(Osamu Tezuka/1963-83)をプレゼント。タイのルームパンツを頂く。
これがドイツ語訳されているなんて、天国で手塚先生は喜んでいるだろう。
でも「MANGA」がオタクイメージと判断されて「COMIC」でないと、まともに取り扱ってもらえないという言葉の現状には残念がるなと、亘さんは言った。

http://en-f.tezuka.co.jp/manga/sakuhin/m103/m103_01.html