火曜日, 7月 01, 2014

集団的自衛権賛成派と反対派の意見を交互に読む

自分が小学生高学年で習った憲法のことなどが、あっけなく変わっていく。今日は70年間、貫いていた「集団的自衛権は行使できない」という憲法解釈を180度変え、行使できるように閣議決定してしまった。そして今日は自衛隊創立60周年の日だったとも知り、これは偶然ではないだろうと恐ろしくなる。
首相官邸前には反対する国民が集まってデモをしていると知る。案の定、NHKなどメディアはデモそのものを報じない。デモで取りやめをすることはないだろう。それは誰もが分かっている。小さな積み重ねで、国民の間に意識が広がっていくことを進める。パフォーマンスとも言える。
午後六時、安倍首相の会見。タブレットのワンセグ放送で見る。大きな字幕に白々しい言葉が並んだ。戦争をより促進してしまうのではないか。
偏った意見ばかりも発展しにくいと考え、賛成されている方の論説を読む。「中国の脅威」と具体的に書かれていて分かりやすかった。真相はまだ分からないし、そもそも戦争をしないという努力を怠っているというか、放棄しているだろう。まず戦争は絶対にしない、関わらないとするならば「集団的自衛権、武力行使の可能性を持つ、親米強化。」以外の方法で進めようと取り組むはず。
会見の合間で、自衛官募集の TVCM が流れた。AKBのぱるるが出演している。怖っ!安い特撮SFドラマのなかで流れているテレビのようだった。異様に露骨だ。
首相官邸前のデモを Ustream の中継で見たら、ドラムビートに合わせてラッパーが「ファシズムくたばれ」と連呼していた。ここで呆れてしまわれると、反対派は頭の中がお花畑ということになってしまう。
そして賛成派が普及させようと描かれた漫画をネット上で読む。これまた気持ち悪い。
しかし先の論説は分かりやすかった。唸って考えこんでしまう内容である。

原発問題と同じく、賛成派 反対派の密室的対立だけでは何も変わらない。相手の言い分はそういうことかと唸って、吟味できれば、問題はより豊かに見えてくる。デマや焼身自殺で人を引きつける方法を採った場合、やはり反対者には分かってもらえないという対立を生むだけだ。