水曜日, 12月 31, 2008

静かな未来

まるで年末年始のサンプルのように街は広告を備えている。
ゆっくりと新しいイメージは忍び寄ってくる。
数年前に無線LANなんて飛んでいなかったし、十年前には携帯がまだ普及し始めた頃だった。
昨晩にテレビで「バックトゥザ・フューチャー2」(監督, ロバート・ゼメキス/マイケルJフォックス、/クリストファー・ロイド/1989)がやっていた。懐かしく見える未来観が新鮮だった。いまや 2015年にあんなメカスーツを着ている明るい未来を思い浮かべられない。ホバリングするスケボーくらいはあるか?

広告は変わらず、把握されやすいものして街に立っているはず。
格差に抑圧、テロ、ありとあらゆる相互無理解も続く。


何も変わらずに君は年老いる
何も伝えられずに君は去るしかない
何をするのにも窮屈だから
何もしないと君は言った
頭が良すぎると君に言う
頭が悪すぎると君が言う
何もできないものだよと
ついに疲れはて
ちっとも把握できない奥底へ
街を横切って行く
これは恋ではなく
衝動とも呼べない
すぐに陽が落ちて
また陽が昇る
一時の暗闇の間だけ
君はささやいてくれた
ここから逃れる手筈を
決して実行には移されない
静かな未来についてを

火曜日, 12月 30, 2008

森田芳光監督作品を二つ

今年のお正月にテレビでやっていた「間宮兄弟」(監督, 森田芳光/原作, 江國香織/佐々木蔵之介、塚地武雄、沢尻エリカ、常磐貴子/2006)を録画したままずっと見ていなかったので、それを数日に分けて見ていた。夜、缶ビール片手に布団に入りながら最後まで見た。これは缶ビールを飲みながら見たい映画だ。誠実さと、浮き足立つ気持ちが行き来するのがほろ苦い。僕にも弟がいるが、こんなに仲良く一緒に住んだりしていないし、できないだろう。村田兄弟はどのようなものかと思い出すと、親孝行しなきゃなぁ じゃないがちょっと詫びるような気持ちだ。
沢尻エリカは数年後に、大きく化けて登場しそうだなぁと下世話なことを思う。

こないだの日曜にはテレビで「椿三十郎」(監督, 森田芳光/織田裕二、豊川悦司、松山ケンイチ/2007)をやっていたのを見た。これもちょうど森田芳光監督作品である。バラエティに富んだ作品群だが、どれも丁寧で温かく安心させられる。賛否両論あろうが、原作を映画に昇華させる仕事に徹している印象だ。黒沢作品のリメイクである織田裕二版の椿三十郎は、映像感覚を現代的にフィットさせているのみにとどめ、脚本は触っていないということだった。できれば人を斬りたくない姿勢、ためらいが、ただのバイオレンスではないものを持っていて良い。オリジナル版を正月に見ようと思った。

http://www.mamiya-kyoudai.com
http://www.tsubaki-sanjuro.jp

月曜日, 12月 29, 2008

ブロークンイングリッシュ

伏見のミリオン座にて「ブロークンイングリッシュ」(監督, ゾエ・カサヴェテス/パーカー・ポージー、メルヴィル・プポー/2008)を見た。
日本の配給会社は恋愛映画だとパッケージングしているが、実際にはどこにも分類できない不可思議なシーンが多い「体験的な」映画に思えた。実際にあったことをそのまま持ってきているように感じられることから「体験的」と呼ぶ。恋に燃える勢いを全てとして本筋が進むのではなく、全く関係の無いような出来事も総体となって前進していく。実際の人生とはそんなノイズの中から「これっ!」という瞬間に辿り着くようなものであると思えた。
タイトルの「ブロークンイングリッシュ」は、「私の英語が壊れている」で、実に英語的な考え方の言葉だ。思っていることなどは既に自分の中で言葉になっている。しかしそれを英語として外に出すことができない。日本語的な言い方だと「言葉にできない」となるだろう。自分の英語を通して現すことのできる領域を超えている体験を指している。
キスとかパリとか嘘とか、人の数だけ体験があるという達観が流れているように思えた。

http://broken-english.jp
http://www.brokenenglishfilm.com

日曜日, 12月 28, 2008

良いお年を from 潜伏先より

昨晩から今日の昼にかけて福岡食堂にて忘年会が開かれた。
鮭酒粕鍋(シャケサケカスナベ)を囲んでの自我解放に明け暮れた宴だった。
突然の開催に、周囲に無茶なお誘いメールを送らせてもらう。
それらの返信とやり取りは、どれも「良いお年を」で締められた。
各自が大気圏に突入していくようだ。そんなふうに離れていく言葉みたいだなと思う。

今年も多く飲み食い、レコード、古本、物色、怒号にあるある、ないないをスクランブルし、ゲストも潜伏した食堂だった。
あんなにたらふく食べたのに、晩をまた迎える頃にはハラヘッタだ。酔いが回ってすぐに寝ていた。

土曜日, 12月 27, 2008

手持ちビデオカメラによるリアリティー

二ヶ月ほど前に DVD で見て、おしっこをちびりそうになった映画がある。
「クローバーフィールド/HAKAISHA」(監督, マット・リーヴス/マイケル・スタール=デヴィッド、マイク・ヴォーゲル/2008)という怪獣映画だ。
前知識のある状態では衝撃が半減してしまう内容ではあるが、この映画は全編手持ちビデオカメラで撮影した画面になっており、それが映像のみを通してリアリティーを感じさせるものになっている。ビデオカメラで撮影したことがある人なら、ぞわぞわする体感があると思う。前半はニンマリさせる演出だが、後半には僕を失禁寸前へ追い込んだ。
ディズニーランドのジャングルクルーズのように一つの視点だけでも世界や物語を描くことはできるということを教えられる。
そして実は、人間の視点自体も主観映像のみだけであり、メディアとは別の目を得るものであると考えられた。

http://www.cloverfieldmovie.com

金曜日, 12月 26, 2008

ロック誕生

「ロック誕生」(監督, 村兼明洋/監修, サミー前田/内田裕也、ミッキー・カーチス、近田春夫/2008)に上映時間ギリギリで駆け込む。
しかし、前半に流れる70年代当時のライヴ映像が、流れている曲を演奏しているものではなく見所的なクリップを詰め込んだものなので、画面と音楽が合っておらず、その時点で嫌な予感がする。サービス精神に溢れてはいるが、この映像感覚はまずいと。
その予感は当たっていた。ロックを日本語で歌うことは可能か否かという論争の話など、撫でるだけの印象で進む。初めて知る者には分かり難く、知っている者には物足りないのではなかろうか。これを入り口として広くて深い日本の元祖ロック世界に触れていってほしいという趣旨もあるだろうし、一時間半足らずで全てを補完することは困難だとは思うがどうも歯痒い。
英語で歌うことで欧米に評価されなくては日本のロックの誕生は無いと信じた内田裕也と、日本語で歌うことを貫いた はっぴいえんど、遠藤賢司。どちらも誕生とそこからの波ではあるが、この映画は内田裕也を主にして語られているため、例えばジャックスの存在などは出てこない。時代背景の描写もイメージ映像だけで考察に乏しい。もっと深く突っ込んで訴えてもいいのではないかと思ってしまった。
前述の通り、この映像感覚は当時の素材を多く紹介するというサービス精神を基にしていて、異なる意見を挟もうとはしていない。言わば、DJ感覚だ。監修のサミー前田は昭和歌謡やロックを回すDJである。流れるロックはどれも格好いい。

近田晴夫のインタビューに一番しびれた。
アングラなだけじゃだめ、貧乏臭いから。メジャーなだけでもビジネスライクだからだめ。その二つが共存する瞬間があるんだと。

http://www.rock-tanjo.jp

木曜日, 12月 25, 2008

プレカリアートを理由にしてても、きりがないんじゃないかと考えてみる

この暮れに、左側で行列を組む者も、年が明ければ知事になっていたりして、間違えるな辞めさせるなと罵り合うことも、みんなすぐに帰っていってしまうだろう。
風が吹けば、だ。

ツリーが片付けられて、門松が出てきた。
「セレブもボロを着ればホームレスに見えるのよ」と失業者の支援をしている方がテレビで答えていたのを思い出す。ならばその逆も成り立つのではと考えてみる。
「王子とこじき」(著, マーク・トゥエイン/1881)だ。

水曜日, 12月 24, 2008

2008歳のイエス・キリストは何を思ったか

駅へ向かうときに思ったのは、数年前の深夜放送で「戦場のメリークリスマス」(監督, 大島渚/坂本龍一、ビートたけし、デヴィット・ボウイ/1983)がやっていたのを VHS で録っていて、それを HDD に移して DVD-R に焼いた。あのディスクはいまどこにやったか。難しい感じがしたけれど、最後の最後にグッときた。何故にあの映画にクリスマスが出てきたのかということを思っていた。
そしてもうひとつ思ったのは、何故か名古屋駅の構内にイエス・キリストが降り立っていて、様々な現代人を巡っていくという安い深夜ドラマの構想。というか妄想。
それから「明石家サンタ」が面白いのは、生放送でこの夜を繋げているように感じられるからではないかと思った。
今夜、2008歳のイエス・キリストは何を思ったか。

http://jp.youtube.com/watch?v=5mfyCI82lWM&feature=related

火曜日, 12月 23, 2008

Round and Round

ムーンライダーズの新譜「Tokyo,Round and Round」(詞, 鈴木慶一/曲, 岡田徹/2008)のPVが可愛らしい。歌詞は賑やかにしながらの妬み嫉みで開き直りの空元気だ!一人抜けてもまた戻ってネ!
Tokyo だけじゃなく Nagoya でも笑いながら、何度も何処へでも Round して行くーーー。

http://vids.myspace.com/index.cfm?fuseaction=vids.individual&videoid=48510073

月曜日, 12月 22, 2008

JOY SOUND

JOY SOUND で「クリスマスイブ」(詞,曲, 山下達郎/1983)。
フォーク・ソングとWヤマトの闊歩。連帯も現代語訳すれば「仲良し」なり。
明日は待ってくれず、来年も待ってくれない。
しかし数行で私は変わることができる!
私たちの望むものはと、各国の食事処を巡りながら。

http://jp.youtube.com/watch?v=1FmK0_bCBAI&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=kjAI9V1G6bA&feature=related

日曜日, 12月 21, 2008

オウオウとえぐっていく

お昼前に起きたとき、ノリクンが「サヨナラCOLOR」(詞, 曲, 永積タカシ/2001)を歌った。

名古屋大学にて「 “観られる身体、読まれる欲望、多様化する家族 - ジェンダーの事象と表象”」という国際シンポジウムがあり、アーティスト 高木正勝の映像作品の上映と講演を聴く。
光と闇の合間、音階の合間に、微笑みと嘆きの合間が行き交う。
自然はいつもそれで、立ち上がるものを求めていた。

肥大しきった自分を恥ずかしがろうと帰る。布団に入ってそれを落ち着ける。
そこから、鏡の前に立って詩を書くのを想定。
オウオウとえぐっていく。

http://www.lang.nagoya-u.ac.jp/bodies
http://jp.youtube.com/watch?v=YXTRLuVz6pc&feature=related
http://www.takagimasakatsu.com

土曜日, 12月 20, 2008

予約が無かったことにされたけど、美味しいので吹っ飛んだ

女子大通りのタイ料理屋から、忘年会と誕生日会と引っ越し祝い会を兼ねて朝まで騒ぐ。
「30の抱負は、40まで生きること」
に、一同苦笑することも無く、押し黙る。
結婚の知らせ、川の字になる前に聞いて夢のなか。
欠落した者の姿を思い浮かべる。校長になっている友人の姿も思い浮かべる。
帰りの指定席と、サバイブの日々が重なる。遠いところでしょげている姿も。

金曜日, 12月 19, 2008

ガンダム鍋会

車座になっていたクリスマス会から、ガンダム鍋会へ移行。
そのまんま、ガンダムを見ながら鍋をつつくという忘年会だ。
映画三部作でも 全部見ると六時間かかってしまうし、終電にも間に合わせなければいけないので、重要なポイントのみ押さえていく。
三時間で サイド7からアバ・オアクーまで突っ切る。
後半は名場面集みたいになっていたが、皆で見たという達成感で盛り上がった。
鍋は、山岡氏にプロデュースしてもらう。皆でペロリとたいらげた。
感謝感激のまま、これで宇宙世紀0009 を迎えられますとタイピング。

木曜日, 12月 18, 2008

光っているひらがなを見たいと思った

愛着のある「ひらがな」を邪魔に思うのもどうかと感じたけれど、完全に不要な表記になっていると思えて、ミーハーなこだわり感覚で MacBook に USキーボード を選んでいた。
日本語タイプは英文タイプに比べて手間がかかる。漢字変換と、ひらがな、カタカナ、英数文字の混在。これらの切り替え、選択と確定を何とも多くやっているのだなと実感する。
正直、使いにくくてもやもやするが、これで意識的に文章を打つことができるとか、手技に頼らないとか、新しいことに挑戦しているんだと騒いでみせた。
ここからのメリットがあるのか自問し続ける。こいつは自己満足だ。
これはもう最初から英語の詩を書くしかない。完全にかたちから入るぞ。

水曜日, 12月 17, 2008

アプローチとレスポンス

ひとつのことで、納得のいくアプローチができたなら、それを信じて近づくしかない。
属性を全て引っさげて、同時に「私」が立っている。
そのどれかを持ち上げて「私」の理由にはできない。
いつもの店を出て、いつもと違う話を聞く。
場を進ませるのは「私」の力だった。
納得のいくことを返せたかどうかも。

火曜日, 12月 16, 2008

まおまお

日曜にフィギュアの浅田真央が逆転優勝したのを見て、もらい泣きした。
韓国のキム・ヨナとのプレッシャー対決だった。
テレビの前に座っていた僕らも、泣いてなんかないよという対決をちょっとした。

月曜日, 12月 15, 2008

ソレを我慢できない

昨晩、「男はソレを我慢できない」(監督, 信藤三雄/竹中直人、鈴木京香、小池栄子/2006)をDVD で見た。
古い映画フィルムの質感と丸ゴシックのカラフルエフェクトがミスマッチで楽しい。だらだらしていながらも品があるってのは気配りから来るんだろうなぁ、とか思う。余談ながら この映画を見ようと思ったのは、YouTube で竹中直人とワタナベイビーが今夜はブギーバックを歌っているのを見たからだった。それはこの映画の主題歌で、エンディングに流れる。流れ出す瞬間は、格好良かった。
偶然、とある学生演劇を見た。
やりたい要素を我慢できずに、いろいろ上乗せしまくって何が何だか分からなくなっていた。
我慢できない気持ちは重々承知のうえだが、ソレが我慢のしどころだろうと思った。
などと自戒を持ち、我慢して鑑賞。
横の焼き鳥屋でビール。寝ているところを叩き起こして福岡食堂でカレー。
なんて次から次へと書き足すのも我慢できてない。

日曜日, 12月 14, 2008

君と僕を変えていた

住宅展示場も車売り場も、みんな賑やかにしたいわけではない。
それならば生きた証を求めて、内職で飾り立てた茶店が勝ろう。
ここにしかない広がりで、ここでしかない話をしたい。
メールや skype では済まなくて、居ても立ってもいられない。
そこに立ち会わなければ、生きたここちがしないところへ。
クリスマスは日付が空間を変える。
読みはじめた瞬間から変わっていく。
君の言葉は僕のいつもそれを変え、
身体は疲れを忘れる。
たった数滴のインクを垂らすために画面の光と睨み合う。
おやすみと表示されて、次は A HAPPY NEW YEAR か。
昨日 見た ミシャ・クパルの光は文句など一言も言わず、君と僕を変えていた。

http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2008/temporary/mischa.html

土曜日, 12月 13, 2008

写真をもらって、ブログを引っ越す

information です。
本ブログを引っ越します。
新しいURLは、http://jinmurata.blogspot.com です。
お手数ですが、ブックマーク、RSS の変更をお願い致します。

・ ブログ内検索機能が付きました。ページ左上部の検索欄で使用できます。
・ 現在、移転中のため、06年5月31日以前は過去のブログを参照下さい。


小沢健二はいま何をしてるの?って、何度も話してる。何度聴いても素敵なように。

金曜日, 12月 12, 2008

別れの一本杉

「別れの一本杉」(詞, 高野公男/曲, 船村徹/唄, 春日八郎/1955) をお前はわかってない!
とどやされても、わかるわけもなく、しみじみ聞くのみ。
耐え忍び酔っている作家様の嘆き何にもならず、別れを告げて葉書を投げよ。

http://jp.youtube.com/watch?v=xrAsXknqchA&feature=related

木曜日, 12月 11, 2008

ロックで頼んで

バーのカウンターでは懺悔などしない。
人生のことを書き連ね、いま現在を思い出すときを想定する。
お前は何をしたいんだ?と、路地裏に引き連れられ、声を返す。
それがまた生意気で酒臭い。

水曜日, 12月 10, 2008

OVER

Digtial revolution is over. になぞらえて言えば、
Experience revolution is not over. なのだろうけど。
今夜はちょっくら OVER。
深夜に突然押し掛けさせてもらって、伊藤氏に感謝。
99ショップが近いのは羨ましい。
感覚を解放できるのも羨ましい。

火曜日, 12月 09, 2008

この餃子を一つ食べたら行きなよ

「この餃子を一つ食べたら行きなよ」
そう 女の子は男の子を急かした。

政治家もくだらなければ、それを叩くマスコミもくだらなく、踊らされる我々は既にみんな くだらないということを覚えている。それが大前提だ。
そこから何ができるかが話されている。
ああ! アクティビストと、あくびする人は音がよく似ている。
めげることが無いよう、立ち方を告白しに行く。ナルシーでも何でもいい。

終電も無くなって飲み会がお開きになった。後は、大人なのでなんとかなるだろうということになった。

月曜日, 12月 08, 2008

冬の電車内 ばらの花

「ばらの花」(詞,曲, 岸田繁/2001)を矢野顕子が演奏しているのが、またグッとくる。

あと一時間早ければ 要領良く走らせられた用件があって、こんな調子だからすぐに切羽詰まりやすくなるのだと一人言を言う。
JR で横の席になった女子高生らはおそらく朝帰りをしてしまったようで、親にばれたら叱られると言いながらメイクを落としていた。そのメイク落としの匂いがきつくて、顔をそむける。冬の電車内は空気がこもりやすい。
一時間の余裕は作れなかったけれど、この JR に乗れて良かった。これでバスに間に合う。少ない本数のバスに。

http://jp.youtube.com/watch?v=lSF8acaXgpE&feature=related

日曜日, 12月 07, 2008

ひとつだけ

布団を背負った虫みたいになってよく寝た。
こないだの NHK に出ていた矢野顕子の録画を見た。
大貫妙子と一緒に並んで歌っているのを見て、素敵だなぁと思う。
「ひとつだけ」(詞, 曲, 矢野顕子/1980)も、やっぱり良いなぁ。
袋ラーメンを鍋で煮て一食だけ。
いろいろあるけれど、猫の鬱とこうして眠れることに感謝しつつ。

http://jp.youtube.com/watch?v=fLNtJzjEu4w&feature=related

土曜日, 12月 06, 2008

アニメート!

岐阜県の飛騨高山で行われる「飛騨国際メルヘンアニメ祭」にて、一般参加のワークショップでアニメートしたものを一本のアニメーション作品にするという企 画「輪ニメーション」があり、ワークショップ構成から制作に関わっていた。今日はその上映会で、参加してくれた子らの前に流すことになった。その子が作っ たキャラが登場すると歓声があがるのが嬉しい。ワークショップでの動きを生かすことや、映像自体の流れなど多々考えられる点は山積みだが、ひとまずは完了 の途に着いた。多く感謝。
祭の主企画である「メルヘンアニメコンテスト」の入賞作品の上映があり、審査員長の小田部羊一さんにお話と批評を頂く。特別企画展示の岡本忠成展に感動する。
パンダコパンダにスーパーマリオ、メトロポリタンミュージアム!
動きの喜びに溢れているアニメートばかりだ。
終電で名古屋駅まで帰ってきてから、みんなで駅前の屋台ラーメンを食べた。

http://www.hida-anime.jp/
http://jp.youtube.com/watch?v=DZwI0dbhhLQ&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=wPdc8v-lzvg

金曜日, 12月 05, 2008

sky not art poem

「snap」最終日。
昨晩のうちに目薬をさしておくと、朝 目がラクでいい。

冬の寒空の下に椅子を置いてやる。
それを眺めるための窓を紙で書く。
空は詩じゃない。
空は詩である。

懇親会があった。
作品の感想、質問、日頃考えていることなどを伺い、楽しかった。
純粋さをたくましくするために、どうすればいいかがいつも課題だ。

木曜日, 12月 04, 2008

ずっと edit mode

ずっと edit mode で、完成がステージの上でも限りなく近いだけのものとして あらわられてくる。
これは、iPod なの? をお土産に頂く。早速活用。誰とでも仲良く手をつないで踊れちゃう。
まだ edit version なんだよ。でも、いい加減らくになりたいとかの人も言っていた。いやいやこれからもまだまだ edit 三昧でしょう。なら、嬉しい。それに見合った持続ができればいいだけさね。

水曜日, 12月 03, 2008

銀杏と Mac 達

いろいろな思いが降りてきて、部屋が拡張されていく。
何が、どう、いろいろであるかを語ろう。
ひとつは保守と推進という対極なる流れである。曲がっている川の外側は速く、内側は遅い。岩石の削られる具合は大きく違う。保守がどちらで推進がどちらだろうか。
青年とアルバイト女性の間にも 川の流れがきっとある。どちらかがいっぽうの岩石の上に立ち、どちらかが飛び込んで向こう岸にいる彼か彼女を抱きしめようと焦っている。いつか川が枯れるときが来るなどとは、二人とも考えない。
日夜応酬されるメールの嵐。頭上で吹き荒れ、すぐに忘れられてしまう。誰それの顔を思い出し、メールでかろうじて断片に触れた気持ちになっている。そう やって渡されたバトンをひとつひとつ丁寧に渡していければ、ゴールもそう遠いものじゃないなと思えてきた。真夜中に、このままじゃだめだ!と怒号が鳴り響 いたのは少し格好良かったと思う。
畳に突っ伏して寝た自分は、ここ数日で老けたということに同意する。髪を切っても、何か吹っ切ることができず、目の前には白いもやが かかっていた。仕事は楽しくさ、笑顔が推進力になるんだよと電話で言ってくれたT先生。年賀メールを送ろうと思う。bnap の面子にも。
先日の、snap 初日に来てくれた友人と「もう今年は終わってもらっていい」という話で盛り上がった。もうじゅうぶんじゃないか。もうじゅうぶんだよって。いや、この一ヶ 月で価値観や人生が大きく変わることだってあるのを知りながらだ。気持ちは来年へのカタパルトデッキに向かうアムロなのである。楽しい年末年始になります ように。タイでようやく空港封鎖が解かれたらしいけれど、首相が退陣したり、いろいろ素直に喜べない。いやその何がどう いろいろなのかを語っているところで「いろいろ」という言葉を使うのは我ながら矛盾してやいないか。と、自己批評すること自体もまた矛盾か。まぁ、矛盾で いいじゃん。一杯飲もうやと誰かが言葉をかけてくれることによって、アムロは今日もザクを撃ち落とせるのであった。
一瞬ではあるが 銀杏を眺め、長くつき合うであろう Mac 達を撫でる。
いろいろな思いが降りてきて、部屋が拡張されていく。

火曜日, 12月 02, 2008

眠気にまかせて

眠気にまかせて むにゃむにゃむにゃ
眠気にまかせて コチコチコチ
眠気にまかせて チュクチュクチュク
眠気にまかせて もちもちもち
眠気にまかせて あーあーあー
眠気にまかせて ングングング
眠気にまかせて パパッパー
眠気にまかせて タリラリラーン
眠気にまかせて トツトツトツ
眠気にまかせて ウォウウォウウォウ
眠気にまかせて ピクピクピク
眠気にまかせて 言ってしまう
眠気にまかせて ぐるぐるぐる

ラーティッタープップルプリピッパッヨゥー!
パッツルンプン、ショッタラジャンダラリン!
コッタコッタコッタコッタ!カタリルパー!
プオオ〜!プオオ〜!
角笛じゃなかったホラ貝を吹く音の口まね。突撃するときの。
わーわーわー
眠気にまかせて 再見を夢見る人

月曜日, 12月 01, 2008

詩の鼻

「snap」初日。
目薬をさそうとしたら、ちょっと口に入って飲んでしまった。

淑徳大学の星ヶ丘キャンパスで、ムラシバアサカによる「ジグソーパズル」(パフォーマンス/2008)が行われた。愛知淑徳大学の卒業生、加藤聖子さんの詩(同題)からイメージをふくらませ、紙芝居、映像、身体によって構成していた。
各色が折り重なっていく。小さな女の子の絵が少しだけ浮かんだ。

言葉は広がりもするし、閉じもする。
その変幻自在の豊かさが詩だ。
そのために、詩はどこから呼吸をしているのだろう。
その仕組み、「詩の鼻」なるものがあると考えてみたい。

夜、鼻水が酷く、たくさんかむ。
寒いはずだよ 12月。コンビニで稲垣潤一流れてた。

http://jinmurata.jpn.org/301/101_information_6_snap.html