木曜日, 6月 26, 2014

・・そいつと、の声で引き止める

あ、このCM 良いなと思ったら 監督が中島哲也だった。ちょっとしたシーンに詰まった描写が重なって、短時間にあざといくらいに魅せてくれる。
いつからか、CM はこういうものだというイメージを一般市民が共有していた。この感覚はおそらく、中島哲也以前に要因があるではないかと推察される。

「ドコモ d ビデオ CM ⑤」(監督, 中島哲也/石井杏奈、小松菜奈)まで連続リピート。主人公の彼女が「・・そいつと」で語り始める声は、やたら五月蝿い CM市場において新鮮だ。声はお客を引き止めて、一瞬で映像の鑑賞者へと変えてしまう。

http://www.youtube.com/watch?v=Q3BMFDNMxD0

水曜日, 6月 25, 2014

マルチタスクでナンボの日々

マルチタスクでナンボの日々。メールにSNS、挙げれば切りの無いインプットの押収だ。アウトプットの機会が実は少ない。次から次へと要求される。「はい」「いいえ」くらいかな。勇者のごときアウトプット。Google の新サービス発表会のイベントタイトルが「I/O」だった。冷静で優しい気持ちが無いとどちらもうまく流れない。火曜にラジオで聞いた プッシュ通知を切る判断は正しい。放っておいてもインプットの洪水が押し寄せて、それにはノイズも混じっている。その反応だけでとても時間がかかる。消費は癖になりやすい。アウトプットも癖にしないと。いま現在進行中のプロジェクト毎にメモを書く。こまめに進めるしかなさそうに感じている。まとまった時間は貴重だ。昨日と今日で差し出す顔が違うのだ。行き帰りに本を読んで中間に戻る。
複数のデバイスを持ち運ぶ者は、常に忘れていないかという不安と、充電の手間に追われているようだ。それは実生活の姿と似ている。

日曜日, 6月 22, 2014

いまはその「どうして」の期間である。

2014年6月20日、日本の与党である自民党は「集団安全保障」への参加は認められるという憲法解釈を示した。
「どうしてこうなった。」というネットスラングのような言葉があるが、まさしくそうで、いまはその「どうして」の期間である。どんどんどん、きな臭くなっている。
兎に角、なんとかして武力行使がしたいようだ。軍需産業を潤したいのか、アメリカに良い顔をしたいのか、いろんなストレスを全てそこへ集結させて お涙頂戴にしたいのか。
18歳以下が国民投票に投票できるようになっていた。そして最低投票率は決まっていない。
戦争へ向かっていくあの頃のようだと、戦中世代が話しているというのを何かで読んだ。あの頃のようだとしたら、あの頃に 表現者は何をしていたのだろう。
反戦詩を書いた詩人は 皆 投獄されていったのだろうか。戦争讃美の絵を描いた画家は苦悩したはず。絵の具が配給される時代とはどんな空気なのか。

イメージで語ることは危うい。
そこから学び取れる時間はまだあるだろう。既に「どうしてこうなった」を日本は経たのに。

2020年×月、東京オリンピックと共に徴兵制がはじまる。ある国が挑発をやった、やらないの水かけ論の末、他の国とグルになって 平和の為に戦争をはじめる。僕たちの子どもが銃を持って猟り出されていく。
画面に映る撃ち合いを見ているときに呟いてももう遅い。
「どうしてこうなった。」

木曜日, 6月 19, 2014

30分でも詩を書けるか

高校の美術部のときに、卒業した先輩らと先生が話していたこと。勤めを終えて、くたくたになって帰宅してから、家のアトリエで 30分でも絵を描けるか。そこが分かれ目だ。
いま自分は三十余歳で、まさしくその状況、いや、あのときに話していた先輩より歳をとっている。そう、勤めを終えてからはビールが無性に飲みたくなり、飲んだらもう寝るだけだ。あのときの先輩と先生が飲酒の欲望に勝たねばと話していたかは疑わしいが。いま、30分でも詩を書けるか?
一眠りして、早くに起きてノートを開くのが良いだろう。

土曜日, 6月 14, 2014

呼吸がはじまる

病室から高速道路が見えたのが嬉しかった。ピアノの曲をかけて、自販機の紙コップコーヒーをすすり、MacBookAir を開く。Nexus7 でその様子をビデオ撮影する。
あらゆる環境は変わっていた。ようやく自分は小さいときから苦しんでいた鼻づまりを解消できると思った。手術の前日。

そして迎えに行く前日。
父の日のプレゼントを買いにジャスコへ行っていた。帰りにハードオフ。偽物っぽいけど、偽物なんて作られていないような気がするミナペルホネンのバッグを購入していた。生春巻きをつくって、仕事はひと段落していた。

名前は先に決まっていたっけ。たどたどしい運転もそのときは役に立った。痛いですかと聞かれて、痛いと答えたら静脈じゃないところに刺したとかで打ち直しになって、頭の後ろから甘ったるいニューミュージックが流れているのが分かった。ラジカセかな。いや、今日び iPhone だろうな。お医者さんの私物だったりして。新しい名字を元気に呼ばれて。

私物、そう私。
私はそうして、ここにいた。
今夜、おはよう。
呼吸がはじまる。