木曜日, 11月 30, 2006

どんべえ食べたかな

シートを倒して
水を飲み
コーラにした。
何かを焦っても
何も変わらなかった。
髪の毛を撫でる手は
いつもは自転車で回っている町を
動きにくそうに
行ったり来たりしている
今日の、落とし前の
行為だ。
部屋がとにかく汚くて、明日の朝にはゴミを出したくて、出さなきゃいけなくて、それでも愛しい気持ちが消えず、猫の鬱に噛み付かれる。ならどうしてお前はそこまでに脆弱なのかと。そのまま強く貫きなさいと。
どんべえ食べたかな。

水曜日, 11月 29, 2006

Progress・このままじゃ生きていけない

キャバクラ嬢がコンビニ前でたむろしている朝、僕らは搬出のバイトの為にお茶を買った。雑居ビルには何でも入っていて気持ち悪い。ここには都合が堆積している。
欲望で作られた都合である。都合で欲望は作れない。この部屋の欲望はアートとデザイン。ここいらではマイノリティだけど、欲望には変わりない。
段ボールを壁から海へ、そして母校の火の中へ。いつしか汗だく。
忍法を宣言するのは馬鹿だった。そんな忍者はすぐにやられる。
悪口は自分に言っていることの裏返し、根拠の無い自信をもっと語ろう。不安はデフォルト。即で筋が通り、有り難し、名鉄内で一眠り、直で絵画教室へ。

蜜柑を握る図で一枚、皮を剥いて一枚、そんで食べるという欲望を満たす教室。
終わってから、写実的に子どもが絵を描けない場合どうするんだい?と向かいのカナダ人に聞かれたので、自然な描線が最も大事だと思っていると答えた。美術教育の矛盾って単語で言うより、その困難と言う。

帰宅してすぐに爆睡し、遅くに目が覚めた。「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK/2006-)を見た。
筋が通った大人の仕事に勇気づけられる。カーデザイナー奥山清行氏の言葉が力強い。スガシカオが唄う主題歌の歌詞をテロップではじめて読んで、いいなと思った。等身大なポップ。背中を押す。

http://www.nhk.or.jp/professional/index3.html

火曜日, 11月 28, 2006

光の円恵

君が豆乳を買いに来て、
目をつむって、
いよいよであった。
お世話になりましたと言い、八年前の自分をなだめる。
茫漠とした日々は何のためだ?
と言わてもいい。
罵倒は面倒。
いやな疲れは呆れているあらわれで、
思い出しながら解き放たれる。

外には霧が立ちこめていて、商店街の明かりが無かったら先には進めなかった。

月曜日, 11月 27, 2006

雨はセクハラなどしない

公園は雨に濡れた赤とオレンジと黄色の葉がたくさん
あって落ちて散らばっていたので昼代は二百円限り。
昨晩飛ばし過ぎ自業自得で彼は倒れた?丸出だめ男と
呼ばれることもない、あんな調子じゃ。傘と五百円玉
二枚、ヘルプのバイトのお知らせ。朗報の予感。今年
こそは宝くじを買うぞ。三億円当てて番狂わせだ。い
や本当は何も変わらない。恐ろしいほどに何も変わら
ないはず。いくらペイしても、ギターや英語がうまく
なるわけじゃない。時間をペイして買うことができる
?詩は時間をかければいいわけじゃない。一行は時空
が凝縮したもの。煮詰めて萎縮した演奏はのれない。
雨がつくるものについてを語ろう。罵り合った夢など
つまらない。可能性があるかないかなんてどうでもい
い。レビューを読むな。現物を見ろ。雨がつくるもの
のように居ることができるか。何度も繰り返し回るも
のの強さ。回っていないもの、流れが悪いものは一瞬
で見てわかる。キレイじゃない。それは。酷く言われ
てしまうだろう。それでも愛があればと泣きつくのは
そこからだが、汚い泣き方で殴る蹴るならとにかく逃
げろ。ナイフを潜めたカメラなんて無い。カメラを潜
めたナイフはある。講釈は語り合うことではない。言
葉はときにみじめなものだ。人間は悪口ばかり言い、
好きだとばかり言って泣いたりする。セクハラは己の
弱さの証拠。酷く言われても、気持ちについてを語っ
ているか?好きか嫌いかを押し殺す講釈はやめろ。思
いのほか傷があった。ナイフを握った彼もそうであろ
う。カメラレンズから涙が落ちる。公園は雨に濡れた
赤とオレンジと黄色の葉がたくさんあって落ちて散ら
ばっていたのでお昼代は二百円限り。スカンピン唄う。

日曜日, 11月 26, 2006

確立してこそのロック、これがロックと言っていることがロック

福岡氏とポールとハイエースでゴー!
春日井文化フォーラム「美系優秀」展と、air's box での「やさしいロックなやつら」展をはしご。やさしいロックには両氏と岡本氏が出品しているので、搬出の手伝いもする。
車中でも、ラーメン屋でも、搬出後の福岡宅での飲み会でも、話すことは表が自信で裏がエゴと書かれたカードだった。
朝の五時まで飲んで、帰る。
あまり爽やかな朝ではなかった。
コーヒーを飲むと言って、コーヒーを飲むのもワイルドレモンを飲むのも、どちらでもいいんだぜ。どちらもつまらないと言われることではない。自分自身がそれを思っているなら。

展覧会場を出るときの気持ちは、ライブ会場を出るときと違うだろう。
絵も音楽も詩もみんな同じだと思いもするが、いきなりフュージョンやミクストメディアに賭けるのは、僕は少し疲れてきたんだと自覚した。
それはロックをジャンル分けしたりする醒めたこととは違う。
鈴木慶一は「ロッカーはギターの練習なんてしない」と言っていたらしいが、それは練習と呼んでいないだけで、確立していなければ、あんな音楽のプロにはなれない。

ポールの、あの憧れのワーゲンにはじめて乗った。
バチバチきて最高。
郊外の交差点でおかまをほるやつはいない。

土曜日, 11月 25, 2006

お昼

ここ毎日、バイトのお昼は公園で食べている。
パンをお腹に詰め込んでから iPod で音楽を聴いたり、本を読んだりしている。
それから写真を撮るのが常だ。
この小さな公園にいると、何故か無性に写真を撮りたくなる。
それをいつも数枚送る。
正午の光を電子情報に換えて、手のひらで再生し合う。
一時間足らずの後の、ずっと。



金曜日, 11月 24, 2006

道徳を語る資格は行う責任と共に起こる

先日、朝日新聞に連載されている「いじめらている君へ」という欄に対し、「いじめている君へ」も要ると書いたが、本日 第一面を見たら、それが載っていた。交互に変えているのかもしれない。事実確認もせず批判的に書いたことを反省する。「いじめている君へ」はタレントのソ ニンが書いていた。
では次は「いじめを見て見ぬふりしている君へ」だ。

テレビのゴールデンアワーで「太田光の私が総理大臣になったら・・秘書田中。」(日本テレビ/2006)がまた いじめ自殺問題を取り上げていた。朝生でも議題になっていたらしい。
文部省に送りつけた自殺予告など、僕自身がテレビを見ていなかった時期のせいもあって、僕は乗り遅れていたが、世相は深刻さをようやく自覚してきたという 感じなのかもしれない。飲酒運転をこれでもかと取り上げまくったことで、郊外の飲み屋が売り上げを落とし、ボジョレー・ヌーボーの試飲をスーパーがやらな くなったように、非常に分かりやすいかたちで表面に提示されるのが世相の姿だ。企業はその変化に敏感に対応している。マクドナルドはロハスぶるのをこなし ていく。いじめ自殺もそんな提示がポンと来そうな気がする。

死なないようにだけ守られる?
いや、よく生きるように
楽しくできれば自殺なんてしない。
頭を撫でる音、あなたを抱きしめる音。
目を閉じて、思い出が上書きされるように。

木曜日, 11月 23, 2006

esquisse じゃない。下絵も行動そのもの、即ち drowing。

僕が抱きしめられなかったもの
画面の前に、俯き
そのままわかちあえず
理由が無く、果てていった。
居なくなってしまうことに理由を見るのは人間の力、
でも同時に理由なんて無いと見ているのも人間の力。
四角い窓。空が映る画面、
君の目を通すイメージを並べる。

紙に焼き刻まれた図、
敷き詰められた光の砂は、
網膜の上で水に浮く。

でも、
もう、
前を向いて。

水曜日, 11月 22, 2006

膨らむ、及ぶ、ここにあるイメージ

パラッパッパッパー 終わり!

自分でつくった歌を唄う子ども。ススキを堤防より拝借した私。
丁寧に描こうねとしながら、火を噴いたり、竜巻が起こったりと膨らんで、最後は点と点を結んで絵を作る遊びに。掛け合って、答え合って。
すぐに暗くなるこの頃、帰りに福岡氏宅に立ち寄り、bnap06 について簡単な打ち合わせ。灯油ストーブの前でコーヒーをもらいながら。
アートの話から家族の話まで及ぶ。
週末に、福岡氏がいま出品している企画展に向かいます。

ここにあるイメージ掴んで、抱きしめて、はがいじめにして、離さないで。
俺の言葉がつくった恐怖、救い、優しさを、一歩引いて見つめよ。
そして飛び込め。

http://columbia.web.fc2.com/airsbox/

火曜日, 11月 21, 2006

川沿い、や、池周りで、金は無い

bnap06 仕事に追われ、時間と労力が押し寄せられる。
何て無神経で、何て非力な!・・。
ここで試されるのだと思った。
会社の中で、上へ下へと動いて、バイトながらに構造を見る。

晩に「桃源郷の人々」(原作,青木雄二、作画,佐藤量/2003-4)を読む。
大人は生きることを剥き出しにしている。
具体的に転がっているそれは観念では無く唯物、お金はだからこそ批判対象にされるが、賞を責める者はいない。そのくだりに胸を打たれる。
貫かれ続ける青木雄二の言葉。
濃縮度の高い短編、中編には河川敷を舞台にしたものが多いことに頷く。

もちもちチョコと一緒に買った、きなこパンを食べたら、これにも もちが入っていた。
もちもちだらけだ。
僕らがそこに居たことを思い出す。
明日でも昨日でもなく、それは今日。
川沿いでの漫画、池のある公園でを唄う歌。
「ゆうがたフレンド」(詞,糸井重里、曲,白井良明/2006)ムーンライダーズを唄う。

http://www.1101.com/friend/index.html

http://www.naniwa-kinyu-dojyo.com/club117.html

月曜日, 11月 20, 2006

esquisse3「再度、警告す。詩人の良識に逃げるな。」

福岡氏との助成仕事に着手する余裕の無いまま、日曜の夜は寝た。週のはじめである今日は、時間給労働に当たる。慣れてきたのはいいけれど、個人的な仕事に はいろいろ追っつかないことばかり。来月の調整をしはじめようぜ!と明日発売の雑誌群が手招いていた。東海ウォーカーの表紙には、一ヶ月前から準備する X's mas!とある。
やはりこの国は消費経済第一優先なのだ。
最近は、ハロウィンもそんなイベントの対象で、どんどん騒ぐようになってきた。いまの大学一年の子らは仮装パーティをしたって言ってた覚えがある。おそら く数十年昔の日本では、クリスマスなんて関係無いという風潮だったろうし、理由をつけて楽しんでいたのは若者だけ。ハロウィンもそうなるんだろう。僕らは そこまでマジになれないかもしれない。世代論を信じればね。
消費経済に迎合せず、でも弾かれもせず、僕は詩人ですとか言えるのか?かの街で、日本一だけではなく世界一の気狂い都市で。

詩人とは、詩を書いてお金を稼ぐ人のことです。
プロで食っている詩人は一人もいませんとよく聞くが、一円でも稼いでいる人は尊敬する。兼業でもいい。詩人の体験は僕が希求している仕事なのだ。

日曜日, 11月 19, 2006

esquisse2「落としどころについて。日々の、言葉。」

郊外の駅、消費者金融の無人店が立ち並ぶロータリーの前にあるカポックの花壇に、立て札があって「花と仲良くしてください」と書いてあった。
僕らの時間、音楽はオザケンに、サニーデイ、ベルベットアンダーグラウンド、曽我部ソロ。
北上した。紅葉が並ぶ、魅惑の山地、岐阜へ。
岐阜県美術館での、日比野克彦個展 HIBINO DNA AND… 「日比野克彦応答せよ!!」を見に。雨が降っていて、駐車場が離れたところにあって走った。濡れた。屋外に展示されていた様々な船は、屋根の下に運ばれて いた。段ボールで作られたこれらと、美術館のメインラウンジには長良川が作られるワークショップが行われている。敷き詰められた段ボールが温かい。落ち着 いた優しい色合いの中で、日々野克彦の作品群を一望する。80年代から00年代までの、それらはリ・マスタリングされたベストアルバムだ。編集は現在の感 覚で行われている。バブリーじゃない、落ち着いた視点、スローライフ的な視点とも解釈することもできるだろう。そういう落としどころについても、ポップな 強度を感じる。段ボールを剥がして構成する造形も、絵の具を引っかいて刻む言葉も、ナイーブなようでいながら図々しく HIBINO と書かれているのだ。彼はアーティストだ。四十過ぎても、子どものように段ボールを切って何かを作っている。制作風景を写したビデオの中で「やりながら次 の一手を考えている。それが楽しいんだ」ということを言っていた。
それから岐阜駅のアクティブGを見て、潰れてしまったパルコの前を通ったら、囲いにペインティングのデザインが施してあった。1234と船の頭に数字が並んでいる。やはり HIBINO であった。
夕食にラーメンを食べて、お昼は美術館のレストランでパスタだった。くつろいだ話をすることができて、帰った。雨は止まず、僕は十一時には寝てしまってた いたように思う。優しい気持ちで、くつろいでいたことまでを覚えている。運転はとても疲れるのだ。だから優しい気持ちで、僕は顔の輪郭を撫でるように描い た。
二人で掌を並べ、雨粒が作る水玉模様を写真に撮ろうとレンズを向けた。
心のなかで手を振り、部屋に戻って布団に入った。

僕の図々しさのひとつに、この日記を挙げる。
この日記がさりげなく詩のような顔をして、日記と定義できないところで、行ったり来たりしてみたらどうだろう。

http://www.dnaand.org/

土曜日, 11月 18, 2006

esquisse1「詩と批評。そうやって僕の日は戻ってくる。」

朝日新聞朝刊の一面に「いじめられている子へ」という連載コーナーがあった。各著名人、有名人が、タイトル通りにメッセージを綴るというもの。今日は林家 こぶ平の回で、「話す」ということは大切で気持ちの良いものですよと優しく語りかけていた。内容に賛成はするが、いま渦巻いている状況は「いじめている子 へ」という連載も必要ではないかと思う。大人社会が放置しているもの、その全てが端的に子ども社会に流出している。勝ち組、負け組という言葉を用いて存在 を固定化させる空気を、そのまま子どもらは吸っている。どんどん子どもは知恵を付けていく。固定化させる知恵もちゃっかり身につけてしまう。用意周到に、 怒られないようにうまくかいくぐっていき、知らずに姑息の域だ。その歪さを自覚させる大人の行為に抱きしめられなかった子は、そのまま落ちてしまうのだろ うと思う。

バイトの合間に、NHK で先日深夜にやっていた宇宙ステーションとの生中継を、また再放送でやっていた。時間が遅かったことと、津波警報のテロップが入ってしまっていたことが理 由かもしれないが、生放送じゃないじゃんとツッコミつつそれを見ていたら、漫画家の江川達也の発言が完全にカットされていた。
「ハイビジョン放送だから、宇宙からの映像もすごく奇麗なんですよね。でも普通のテレビで見ている人は意味ないね。あ、そんなこと言ってちゃいけなかったか。」

詩と批評。そうやって僕の日は戻ってくる。
一日ずつ階段のようだ。上がっているか、下がっているか、地下室でも屋上でもいいよ。気持ちいい空気で、君と話ができたら。

金曜日, 11月 17, 2006

皆の鬱は猫として眠る no,3

融通が効くようになった俺の脳味噌
いつまでも shuffle
もう飽きたの
ステーション、夢を引っ張るのはギャラクシィ、多くの優しい男たちを思い出して
宇宙(そら)に女の顔を描く
いつまでも my mind
それからだけど
それだけじゃない
床に這いつくばった自由
床や天井に広がる言葉
読みあげる声
俺の、私の、声、この言葉は、この詩は自分自身の声で
読む
ドイツより読みあげた
電話口での詩
あなたの文字はあなたの顔
輝きは失われない
ピッピちゃんは飛んだ
俺の行いは続き
共に
僕の努力も続く
do do do
どうなっても君は生きていけるよと皆に言われ、
君のことが心配でならない
君の住む町まで自転車を走らせても、
それだけでは僕の自己満足
自殺も自己満足なんだよ
言えないようにさせる自己完結
奇麗なままで、目を閉じないで
休むことを覚えて
宇宙に行ける頃
君の年齢なら間に合う
identity card
ガキに叩かれるのが仕事
前に出ていき、たくさん叩かれるんだ
俺の詩
読んでくれよ
聞いてくれよ
みうらじゅんが不倫だって落ち込むなよ DT
だってロックだー
サブカルよりも
明日も公園でお昼する

「日本を愛せないから自殺します」とかいう遺書を考えてしまった。
next 1 years after.
Right on.
白髪頭のロックミュージシャンの顔
猫の鬱の鼻くそを取ってあげる
ゆっくりした電話で
温かい

木曜日, 11月 16, 2006

これからの、それぞれの

バイトを休んだ。
風邪なんだと自覚して、回っていかない物事も自覚した。
bnap06 の、しなければいけない仕事を行って、これからの、それぞれの命題を話した。
そう。
これからの、
それぞれの命題。

今夜は、温かくして、風邪薬を飲んで寝ます。
積もり積もった話はまた明日。

水曜日, 11月 15, 2006

そのままの言葉で

昼まで眠る。新しいバイトの関係にて水曜は「逆はんどん」のような扱いで、夕方まで休みという変則スケジュール。あんまり体には良くないことを認識する。 夜はゆっくりできるというほうが自然で断然良い。これも走らせてみないと分からないことだ。そんなことばっかりだったろ?
猫の鬱に言われる。めずらしく、鳥のおもちゃ ピッピちゃんでそばえて遊びだす。口にくわえていると、本物の鳥にみえる。

自転車ひとつでいろいろ億劫になったりしながら、bnap06 仕事の後に絵画教室。
みんなで描いたオリジナルトランプの作業工程を紹介する。それから公園に座り、空を描く。すぐに暗くなってきたので、引き上げてきて、絵でしりとりなど。今日は西山氏に来てもらった。今後の展開に必要なことを挙げて、夜に別バイト。なんかきりなし。

ビデオに撮っておいた宇宙ステーションからの生中継を見る。ちょうど津波警報が出ていて、画面右下には日本地図の警告図が出ていた。それが見にくいのでは なくて、地球や世界の仕組みや構造を異なる側面から放送しているように思えた。宇宙ステーションの窓から、サハラ砂漠の地表を眺める映像が流れた。ハイビ ジョンでは世界初ですと NHKは騒いでいたが、画質に関係無く、この画が生で見れることに感動する。スタジオゲストの安めぐみが、あの砂漠の映像を見て「あんなところに私達が生 きているんだなと思うと、不思議な感じがしました」と言っていたけど「俺達はサハラ砂漠には生きていないんだけど、地表って意味でそうだよね」と、横にい た漫画家の江川達也は思っていたに違いない。直接的ではない言葉は宇宙開発の背中を押してくれないだろう。ダイレクトな感動を話す言葉こそが、私達が至 急、語り語られることが要されている。いま地表では、ふとした拍子にみんな死んでしまうところにいるようなのだから。
自殺の報道は、新たな自殺を呼んでしまっている。
勝ち組はずっと勝ち続け、負け組は底無し沼であるとされるように、言葉は自己催眠の魔力を持っている。本当は人間、勝ったり負けたりなのだが、金持ちほど乞食を恐れるから、わざわざ勝ち誇ったバリアを張ったのだ。
いまあなたを包む言葉をもっと疑い、あなたが見たいものを語ろう。その力は生まれながらにして必ず持っている。変換を用いないダイレクトな言葉のみが、心に息をさせることができる。
パソコンは変換だらけの大人の言葉。
詩はそのままの言葉。何の理由や魂胆も無い、卑怯な剥き出しの。

火曜日, 11月 14, 2006

影を慕いて

まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が思い
つつめば燃ゆる 胸の火に
身は焦れつつ 忍び泣く

わびしさよ
せめて痛みの なぐさめに
ギターを取りて 爪弾けば
どこまで時雨 行く秋ぞ
振音(トレモロ)寂し 身は悲し

君故に
永き人生(ひとよ)を 霜枯れて
永遠に春見ぬ 我が運命
ながろうべきか 空蝉の
儚き影よ 我が恋よ

「影を慕いて」(作詞,作曲、古賀政男/1928)

愛国心という言葉を教育基本法に入れるのは間違ってる。白々しい言葉だよ。
気持ちは、悲しかったり、愛しかったり、生々しく綴られるものだから。

月曜日, 11月 13, 2006

もっと

もっとやさしくなりたい。

もっとつよくなりたい。

自分だけが変えていくことができる。

自分だけが守ることができる。

自分だけが愛することができる。

それに満ちた日々。

私は夜につぶやく。

一遍の姿を見つめるために

私が話したこと。

私の夜を伝える。

もっとやさしい声で

もっとおおきな言葉で

いく。

日曜日, 11月 12, 2006

はるのはな

温かいと書いて、微笑む。
木々は影を落としていた。
温かいジャスミン茶を飲む。それにクッキーとチョコレート。
ゆっくり歩いて、横になって眠った。
命のなかで息をしていた。
花を買った。
大きくなったら花屋さんになりたいと、女の子はみんな言っていたのがよく分かった。花屋さんでバイトとかはたいへんだろうけど、気持ちは悪くならなさそう。
花は息をしているから。
僕らも息ができる。
ずっと見ている。
温かい息を吐いて吸って、目を拭う。
命のなかで抱きしめている。
帰宅して、鍋で紅茶を入れてくれた。
キャラメルが染み込んだ薄いベルギーワッフルのクッキーに、チョコレート。
体を温めて眠った。

土曜日, 11月 11, 2006

over asian lovers

朝、ウウくんと握手をして別れた。
今日はカッチャンと大須に行って帰るのだ。僕は日中にバイトなので見送りに行くことができない。
アジア人どうしらしく、ハグはしないけど、握手や言葉がそうなんだ。

バイトを終え、カッチャンからのメールで無事にウウくんが旅立ったことを知り、そのまま電車で、布袋まで行く。先日の bnap06 報告会で声をかけていた梅村さんもパンを持って来て頂く。+Gallery での日韓交流展のオープニングパーティ。僕がソウルに行ったときに、一緒に展覧会をしたジミンとジオンが来ていた。
「オヒサシブリネ!」とジミンの日本語が流暢になっている。梅村さんと紹介し合い、ハングルトークを聞く。最初の一言が緊張するというのに頷く。
二階では「+ビデオアワード」の展示も行われていた。水たまりを口で移し替える行為の映像が面白かった。時間が前後するが、ジミンの歌パフォーマンスの 後、河村さんの飛び入りパフォーマンスはすごく良かった。iPod のイヤホンを耳につけ「世界でひとつだけの花」を爆音で聴きながら、ひとりで歌うというもので、おそらく彼女には自分の歌声が聴こえていない。痛々しくも 切実な声が、不安な意識を剥き出しにしていて良かった。選曲も泣かせるチョイスだと思う。
ジミンとジオンを紹介し、落ち着いて懇談をした。
ソウルに遊びに行きたいねと話した。今回は、男性が来ていなかったから、ヒョンヨルにボン、グィスンらは元気だろうか。マッチョで優しい韓国男子にまた会いたい!
ジミンに、日本人の男子はみんな痩せていると言われた。前に日本で会ったときは、マヨネーズ味が多くて気持ち悪いと言っていたっけ。
別れ際、ジオンに、ヒョンヨルと三人で川辺で過ごした時間はすごく良かったねと言った。
アジア人どうしらしく、ハグはしないけど、握手や言葉がそうだった。

それから、部屋で「抱きしめる」ということについてをはじめた。
来年の春に行う個展のお知らせは、絶対にみんなに送る。

http://homepage3.nifty.com/plusgallery/

金曜日, 11月 10, 2006

ウウくんの手料理

少しずつ新しいバイトにも慣れてきたかもしれない。
昨日、一昨日なのに、展開が早すぎる?
なにかと濃厚days な自分であった。
大切な君へのメールや連絡は絶やさず。昼は公園と公園で、糸電話のように、携帯の画面に表示された言葉を見つめる。
ウウくんと、夜な夜な話をした。恋人たちの話に終わりはない。
でもやはり時間が無くて、ウウくんともっと遊びたかったが、こんなのも面白く感じている。一人だと淋しく落ち込んでしまったはず。

ウウくんが明日の昼に帰ってしまうので、今夜は僕の部屋でウウくんの手料理を囲んでの食事会。日本人に合わせて辛さを押さえてくれると言う。
おでんみたいなスープに、卵の和え物、グリーンカレーはうどんを入れて、レッドカレーとトムヤンクン。どれもすごく美味しい。いくらでも食べられる。
カッチャンとウウくんのタイ語会話が、何を言っているか分かる気がした。
辛さのおかげで鼻水を排出して、みんなで煙草をふかす。
大勢が帰ってから、猫の鬱がウウくんに甘えてくる。
ウウくんは、鬱と名前の音が一緒だ!と喜んだ。



木曜日, 11月 09, 2006

僕たちの関係のために

ウウくんに鍵を渡して、市内でのバイトに向かう。
ずいぶん緊張して、ずいぶん疲れた。
思えば、会社での内勤はほとんどはじめての体験である。数年前にコニカの工場で年賀状バイトをしたとき以来だ。今回も年賀状関係なのだけれど、前みたいに パソコンいじっていればいいわけじゃない。苦情や問い合わせの行き交うところで、ヘトヘトになってしまうかもしれない。図太く構えて、勉強する気持ちで向 かおうと思う。
お昼に、また公園で音楽を聴く。
仕事に戻ったら、紙に「その人の言いたいこと」と書いた。

今夜は別のバイトは無い。ゆっくりしたい気持ちもあったが、bnap05 よりお世話になっている味噌蔵で出会った皆さんへの bnap06 ドイツ報告会。ウウくんも連れて向かう。写真アルバムを持っていく。ひとりずつの挨拶では、感情が先走ってしまって、自分の体験を具体的に言葉にすること ができなかった。どのようなものを自分が見てきて、どのように変わっていることを実感しているのか、それをわかりやすい言葉で他の人に語ることができなけ れば、それをアートプロジェクトと言って位置づけることなどできないのだ。感動を互いに意味のあるものにし合わなければ、アーティストはただのエゴイスト だ。
ウウくんは会場にいた全ての女性にプレゼントをあげていた。なんてやさしい奴なんだ。

モラトリアムにまみれる恐れのある木曜日。これからは、村上隆の「芸術起業論」(幻冬舎/2006)を真に受けてみてもいいんじゃないか?!これからだぁーっと。
味噌蔵についての本を作りたいと思った。
僕たちの関係のために。





水曜日, 11月 08, 2006

ウウくんが来た

昨晩、一時までのバイトを終えてから、駅前でカッチャンとポール、ウウ氏ことウウくんと落ち合う。明日もはやいからと別れ、畳の部屋に案内した。
暖房がデロンギヒーターしかないので、僕の部屋はすごく寒い。僕もウウくんもそれざぞれ毛布にくるまり、凍えながら眠った。

朝は、彼がタイラーメンとスープを作ってくれた。でも、朝からのタイ級の辛さにやられ、僕は全部を食べることができなかった。

水曜のバイトは絵画教室と夜の二件だけだから、ウウくんと大学に向かい、間借りしているというアトリエにお邪魔する。あんまり全てを案内するのも疲れてし まうだろうし、僕も bnap関係の仕事があったりして、犬飼さんに手伝ってもらって洋画のパソコン室に入り、メールを振り分ける。大崎さんが脚立に上って本を取っていた。手 を滑らせて落下した本を指して、あれが僕だったらどうしようと楽しんでいる。「仁さんが受けとめてくれますよ。」とわんちゃんが言ってくれた。

寝坊してきたカッチャンの予定は流れたので、ウウくんを連れて絵画教室へ行く。
スペシャルゲストのタイから来た先生。想像だけで描くバンコクの町並みと、それからウウくんとカッチャンをモデルにして。写真も撮りまくっていて、子ども らと楽しく過ごせた。ウウくんは絵をもらって喜び、子どもは「僕のが選ばれたんだよ」とお迎えのおじいちゃんに話していた。
駐車場でそれを見送り、僕らは少しの時間だけ お好み焼き屋で食事をした。タイでのこと、日本でのこと、様々な思いを語っている時間だった。ウウくんは熱燗で酔っぱらい、アトリエの面子は集まってきた。
僕は後ろ髪を引かれながら夜のバイトに向かった。







火曜日, 11月 07, 2006

公園より

昨日から新規バイトがはじまっていた。二日間の研修内容を頭に詰め込む。
慣れてしまえばどうってことはないと自分で自分に言い聞かせる。
深夜までの、もうひとつのバイトがあったとしても、どうってことはない。
お昼を公園で食べた。有り難いことに、会社のすぐ横が公園なのだ。

仕事を終えたら、ゴールデンバンコク2で遊んだ ウウ氏が大学に来ているというメールが入っている。ウウ氏にはカッチャンと呼ばれている 田中さんからだ。今日から週末まで僕んちに泊まれないかということ。泊めてほしい話は聞いていたけど、二十何日とかの覚えが、え?言い間違えてたの?









月曜日, 11月 06, 2006

作詞・作曲 : YO-KING

二人で見た夢は 月の先っぽに引っかかり
上昇気流にさらわれて空へと消えていった

口から出た言葉は そのときだけの音だけで
僕の心を少し震わせて 静けさに飲み込まれる

今でも優しい気持ちになれるよ 君を思えば
淋しい、苦しい、どう思われようと もう一度君に会いたい

いぇええ
君が大事にしていたものをを 僕が好きだった君のことをを
ずっと、ずっと引きずってゆくよ
胸が熱くてのたうちまわる 流れ星のように

二人で手にしたものは、あの頃だけの夢なのか?
君と歩いた近道を、避けて帰る夜を重ね

心が張り裂け、痛くて、痛くてたまらないよ
夜空へつづく坂道かけあがり 泣いた

ウォーオオ
君が大事にしていたもの ぼくが好きだった君のこと
そっと、そっと消さないでくれ
悲しみ深く染み込んでゆく 流れ星のように

ぎゅっと、ぎゅっとつかんで、離さない
いつも、いつまでも輝いてくれ 流れ星のように

日曜日, 11月 05, 2006

優しい庭

財布を忘れて、遅れてしまった。
もっと精度を上げろ。お兄。
暑いくらいの陽射しのなかで、線路沿いの坂道を上る。
「GARDENS」豊田市美術館へ。若い層中心にお客さん多く、賑やか。エントランスに展示された「FRONT」による花の作品イメージが全体を包んでいる印象。これがセンス良く、どれも適度にテーマとの関わりを持っている。
個人的には高木正勝の映像作品と、ロイス&フランツィスカ・ヴァインベルガーの雑草プロジェクトのドキュメント展示に惹かれた。操作が意識的であることに期待感が生まれる。次はどんなイメージ、展開を見せてくれるのだろうかと。

サイゼリヤでお肉とサラダを食べた。距離があるから、早く帰って、自室で明日からの新規バイトに備えて、バーバー&マッサー&ムービー の時間。
チョーシにのっていたんじゃないのか!?と己を疑う。
強くなりたい気持ちで兜に尾を締める。
ホームの向こうから、帰るのを見送りながら、己を省みる。
世界の縮図が力になるはず。
力は良い方向にも、悪い方にも拡散してしまうことを改めて思う。
そこを丁寧に、意識的に見つめられるかだ!

僕はもっと強くなって、もっと安心できるようになる自信がある。
明日から fjk chapter2 。
NHKスペシャル「ラストメッセージ」で手塚治虫をやっていた。
その強さをきっかけに泣く。
「充実した人生を送ってください」と読者に書いた手紙に BJ の顔。
ピノコからの電話。
ときに僕らは優しい庭に居る。
四角い窓からそれを覗いている。
この家で、僕らは強くなっていく。



http://www.museum.toyota.aichi.jp/japanese/exhibition/gardens/index.ht

土曜日, 11月 04, 2006

おやすみロック

「完全消化できなくていいんよ。次ができなくなる」
中山氏が別れ際にプレゼントしてくれた。

抱きしめてほしいって、ムラムラしている少女の立場。
抱きしめてくれって、くだをまく男は罵倒される優しさ。
抱きしめたあとの、あの娘は綾波レイが好き。
抱きしめてもらったねと、彼女の目はハートマーク。
抱きしめてがんばってと、恋人たちの cry cry cry。love のなかで眠って。涙にくれてるあの娘に DJ 伝えて、今夜は奴のデビューコンサート。
抱きしめさせて抱きしめて、ガキはエロスにまみれてゲップもん。
抱きしめてもらうからにはと、事務は若いうちを認めない。
抱きしめて、トゥクトゥクに乗ってやってきた。
抱きしめてる、花があるね。何しても。
抱きしめるために、一気なんて時代遅れだから、繰り返すネタは鮮度を失うよ、オヤジは清算したがる。己の時代を、生きた証を。自分たちが大人になれることをやっと知った。
抱きしめる、ほぐすことは、ほぐされること。
抱きしめる、Money is nothing. と目を見て言ってくれた。
抱きしめて、I'll go to Thailand. 僕は言った。
抱きしめる、やっぱりガムテープがあればなんでもできるんですね。
抱きしめる、朝までバンコクで眠る。生きるよって話した。
抱きしめる、四角い窓の外に、ようやく冬が。

朝がやってきて、赤いマフラーを君は折り畳んだ。昼はガラガラ声で奉仕のように おでんを盛ってあげて。夜は生ベジータが掛けられた座敷で、ここは穴場だねと天ぷらを食べた。
プレゼントは続く。
手を振って、送ってもらって、また手を振って。今度ある展覧会の話をして。
優しいロック?
気分はロックしたりずなんつって、野郎だけにメールと電話代を払ってもいいなと思い、気持ち悪い村上隆の顔した本を選んでみる。俺だけの為に。共感していた峯田の日記本のほうは、音楽聴いてからでもいいなと思っていたら、ひげさん改め坊さんがちょうど入っていたよ。本屋の前で、また少し飲んでもいいかなと思っていたけど、発泡酒売り場の前でゲンナリして、コエンザイムアイスとやらを人数分買った。全部で 150円。さすがはトップ1。

奈良美智の灰皿を囲んで、銀杏BOYZ をCDウォークマンから外部スピーカーでかけながら、今夜は一滴も飲まずシラフで、プレゼントの話をしたのだ。
このアルバムは一曲目から「セックス」と歌っているのがいい。

贈る件名はおやすみロック。
トップ1は真心かかってたよ。声が優しいね。

タイのネックジッパーがラクでいい。

金曜日, 11月 03, 2006

ゲップもんには負けない

厳戒体制の夜にサーディカー。
マックスサウンドなんです。どうぞよろしくね。
でも、だからって自分で自分を萎縮させることが、いちばんよくないことなのかもしれない。
再び生きるって書いて、再生のキーを押していいかな!
はるばる、ワンマンショーです。
楽しんでくれよ。

カッコイイ。

御愛顧頂きましてコープンカーップ。
誰が言ったか、芸祭は世界の縮図。
またディフォルト。

タノーム氏からの see you next year. 。
店長からの御挨拶。
拍手喝采。

木曜日, 11月 02, 2006

男ってバカね。ウフッ。

思わぬアンプラグドで第五位!
魚市場風ですねと女の子に言われて、嬉しいのにどうしたもんかなって思った。
この歌が終わったら、犬のような漫才師に戻るって。

♪お〜と、こには〜、じ、ぶ、んの〜せ〜か〜いがある〜

酒と煙草がドラッグのように扱われているこの国で!

おまっとうさんでした!
今週、第二位はオリコンチャート二十六位になってしまいましたが、ハガキリクエスト第一位、電話リクエスト第一位、携帯メールリクエスト第一位、2ちゃんねるでの age 第一位、You Tube アップ率第一位、掲示板 res 第一位!ニューシングルです!

もう網膜に焼き付いて離れないよ!
彼女たちが離れないよ!

さあ永遠の第一位!
盛り上がってくれよ〜!

水曜日, 11月 01, 2006

フリマのち絵画教室のちショウ

共有できること。それ自体がアートだよね!

オリコンとかでは一位よりも二位をチェックしなきゃ!ってのは知ってるよね!
なぜかって、二位は一位に上ることができるからね!
二位は頑張ったら来週、矢印を上にすることができるけど、一位は一位のままでも矢印が横になるだけだからね!

コープンクラーップ!