自分がそのようにしたときに何も進ませられなかったことを知っているから。
舌が肥えていくように、アニメや映画を観る眼も肥える。本も読んでいると深まるものだと思う。具体的に、目の前に、手に取れるものになっていると、場は動くし、行き交う人間も思考を手にとるのだ。
手にとられるかどうか、どのように持ち帰られ、捨てられ、向かうのか。それを意識しないと、表現はできない。好き嫌いで集める消費者のままでいるならば、それはそれで間違いではない。
大学は鼻を折られ、このままではだめだと焦り奮起するための場所なので、良い気分にさせてくれるサロンではないのだ。消費者のままでいくか、生産者になれるか。その言葉を繰り返す。