木曜日, 7月 05, 2012

パズドラ評

iOS で「パズル&ドラゴンズ」(ガンホー / 2012)なるゲームが出ていて、これが惹き付けてハマれるように良く出来ている。
音と色がテンポ良く、連鎖の快感をちゃんと持っているパズル要素に、ポケモン、ビックリマン、カードゲーム的な絵の魅力を持ったモンスターの合成進化、育成要素ありと、良いとこどりの、優等生ゲームだ。

そして「ガチャ課金」で問題になっているのと同じように見えるが、課金しなくても充分遊べるようになっている。
冒険に出るためにはスタミナを消費するのだが、これを回復させる方法が、レベルアップか、時間経過か、課金となっている。ここがうまい。
もちろん課金すればすぐに遊べるのだが、立ち止まって「待てば遊べるじゃん」と判断もできるのだ。遊べない時間を利用して回復するように調整する判断も、ゲームの戦略に組み込まれているようで面白い。
これが課金でしか回復できないつくりだと、すぐにやめてしまっただろう。
実際、iOS で遊べる 海外のRPG ものなどで、店で回復アイテムを買わないと進めないようになっていて、その時点でやめたゲームが幾つかある。

「パズル&ドラゴンズ」はその凡庸なタイトルとは違って、凡庸なアイディアで手詰まりにならない巧妙さを持っていると思う。
このごろは、駅から自転車置き場への通路に貼られているタイルが、パズルに見えてしまうときがある。頭のなかで連鎖が起こっているのだ。連鎖の数だけ攻撃が倍増していくというのも単純でいい。

http://www.gungho.jp/pad/