日曜日, 8月 06, 2006

僕らも踊っていた

電車で移動しているときにすれ違う不可思議な人々。見るからにオタク、爆音の着メロを鳴らすギャル、御園座帰りの元気なオバサン軍団と、ビジュアル系のホストのはしくれ眼光鋭く、僕らがオバサンらに席を譲ると彼も譲っていた。行き交う浴衣姿の女性たち。様々なデパート、お店へ。この国の趣味趣向は完全に分断されあった関係で、これらを横断していくように歩いた今日の僕らふたりのデートは、忙しいながらも楽しかった。大須に着いてからは、焼きそばにタピオカジュースと、お祭りもやっていることもあってはしゃいでいた。大須観音の庭にやぐらが立てられていて、円になってそれを囲み、踊りの先生がステージに立っては、マイクを持った。盆踊りの最初の曲は「一休さん」。音頭にアレンジされているとかではなく、あの主題歌をそのままに振り付けをつけて踊っていた。
僕らは踊ってはいなかったが、こうして円を見ているだけで、共有しあいたい時間を思うことができて良かった。やっぱり盆踊りは良い。よさこいソーランではこうはいかない。大須のオタクも古着屋のおねちゃんも、小さい子もジジババも踊っていた。

帰宅して荷造りを再開する。夕食は冷やし中華とカボチャの煮物、玉子豆腐にキムチ。
それから手紙を書いた。君が「LUSH」で買ってきていた石鹸を、こっそり使ってみようとする。
赤ちゃんの肌は、お風呂の前によく手のひらで撫でてあげなくてはいけないんじゃないかと思う。