夜。電車にて 友達らが行っているライヴへ向かっていたら、電車は最寄り駅に停止。扉を閉じたまま 待たされてしまった。
路線先で人身事故があったとアナウンス。
朝、驚いていたチリ地震からの津波のせいではなかった。
三十分過ぎても動き出さず、目処がつかないということで扉が開かれ、私鉄への乗り換え対応が知らされた。しかし私鉄の駅まではこの駅から歩いて三十分かかるらしい。タクシーが常時待機している駅ではないので、ビジネスマン風の男性らは駅員に強く当たっていた。
僕は駅員に当たってもしょうがないと思うまでは冷静だった。
降りたことのない駅から、これも知らない駅へ ほとんど街灯の無い夜道を一人歩いて行くときは、罵声を一人で虚空に放っていた。
ようやく辿り着いた駅が普通しか停まらないものだから、非常にくたびれてしまった。
自分でもこんなことくらいでやられていたら、弱過ぎるぞと思う。
地震の理不尽さはこんなもんじゃない。
ライヴのほとんどにはなんとか間に合うことができたのだから、苦労話はいいかげん自慢話になっていってしまうのだから。
夜道には満月に近い月が煌々とあった。二月は満月になるときが無いと先日 Tewitter で教えてもらった。