日曜日, 5月 02, 2010

再/び会い

寝っ転がったときに積んであった本の
背表紙の底に
「詩/のページとは?」
とあるのが
目に引っかかり、
開いたのは「ペ/ージ論」(著, 高橋昭八郎/2009)。

ビジュアルポエトリーの
一詩人としてめくっていたが、
「穴の風景」(初出, 「gui」1号/1979, 3月)は
煌々とした丘からの宣言だ。

紙と紙の間
文字と文字の間に立つ
指と指の間
影と影の間に座る
/を挿入するのは置くであるという
思慮と思慮の間を
滑る音

飛行機が降り出来事は追いかけてくる。
君を迎える寝起きと机の上に置いておく。
意味に介されぬ呈示。
?への同意。
!への同意。
雨の降らない雨マークは、絶対に表示されないことになっているので、
鼻をかみながら
連休明けには耳鼻科へ行くと約束する。
寝っ転がるときに
寝っ転がれるよう。
しばし手で行き来する。
本から君はやって来たし、やって行く。
部屋は静かで、やさしく踊っていた。