木曜日, 9月 02, 2010

プライドの守り人

いかんせん猛暑が体力を奪っていく。発売の一年後にようやく購入した「ドラゴンクエストIX」 を仕事の合間にやっている。次第にドラクエの合間に仕事をするようになってくる。悩ましいが面白い。時間の無いときに買ってはいけない。今回は ニンテンドーDS なので電車移動の最中などでも出来るというのがドラクエ自ら取り入れた特徴で、そのせいか全体的にイージーなおもちゃ感が強まっている。どうも家の外でゲームをするという感覚に慣れないが、おつかいの極みである「クエスト」を達成したり、延々とレベルを上げようとするときなどは どこでも冒険できるのはいい。ドラクエをしに行ってるのか、出先の用事が目的なのか分からず一体化して混ざっていく様自体が今回の IX なのかもしれない。

IX では 言葉に懸けるプライドが崩壊しているのが あからさまで、世界は何でもよくなってきている。
何を守るのか、守る為に戦力をつけて強くなるのではなく、戦力を試すために何かを倒すようになる。堕天使と背中合わせの自分が 暴れていれば世界を守っていると賞賛されるのはこの小さな二画面の中と、目に見えないすれちがい通信の間だけだ。それは日本中だけでなく渦巻いていて、時間を奪うぶんだけ探求されたことになる。
ドラゴンという対象。改造コードを入れるなどというドーピングでは会えない、最期のプライドだ。
一年に渡って配信されたクエストの日々をくぐり抜けたとき、君が何を話してくれるかだけ。きっと昔の平仮名で。それだけがどんな鎧や剣よりも尊い。

http://www.dqix.jp/