日曜日, 10月 03, 2010

北園克衛と橋下平八とあがた森魚

三重県立美術館にて「北園克衛と橋本平八展」を単身 見た。北園克衛は三重県の伊勢市朝熊町出身だったのか。そして彫刻家の橋下平八と兄弟で、実に尊敬しあっている関係だったのだなと展示を通して知った。互いの作品と活動に 与えたものは個々へのアプローチだけでは見えてこない。
兄が彫刻家で、弟が詩人。
彫刻や立体などの 物質の多い表現は、詩や音楽などの非物質の表現に惹かれ、詩や音楽も同時に彫刻的なものに惹かれるのだろう。そう考えていた。高村光太郎は一人の中にそれを宿していたが、北園克衛と橋下平八は兄弟でそれをしていたのだろう。
そして二人とも西洋からの影響を積極的に取り入れている。
北園克衛の映像作品、VOU の表紙群。橋下平八の猫、しかし弟はキザで兄は誠実だった。どちらも精錬された作家だ。

夜は 名古屋の千種へ移動し、島風食堂という小さな店で あがた森魚のライヴを見る。お客さんは僕も含めてほとんど一人の男性だった。食堂の奥に座敷があってそこからホールに歌う構造で、入り口付近に女性も少しみえたが。
コントラバスとギターの二人。マイクありなし乱れて歌は様々な音だった。「港のロキシー」はマイク無しで語りかけるように、「月曜日のK」はとても激しく。いまレコーディングとアルバム制作をギリギリでやっているんだと話す。凄い。それから終演後にお話をさせて頂いた。帰りは雨ん中を JR まで走った。

http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/catalogue/heihachi_katue/heihachi_katue_shosai.htm
http://www.agatamorio.com/