水曜日, 11月 03, 2010

亀山で七時

三重県亀山市 東町商店街を中心に行われている展覧会「アート亀山2010」にて、詩の独白「亀山で七時」を行った。場所は東町商店街から一本入ってすぐの法因寺というお寺の境内だ。
日中に亀山入りをして 展示を見て回る。毎年行っているプロジェクトだが、今回はコンペ制を導入したので県外からも参加者が多い。商店街のお店の店頭に並ぶ絵と、家屋の中に入り込んでいくインスタレーションなど。

絵も描き、絵画モデルも務める 森良子さんがビルの一室でサロンを展開した展示が面白かった。多くの画家が描いた彼女の様々な肖像画が部屋中に並び、その中に彼女自身が居てドレスアップしている。何やら怪しげでムーディなレコードも流れている。部屋の何処かには彼女自身が描いた自画像もある。ソファーに座ってお茶とチョコレートを頂いた。テーブルには大量の絵と言葉による日記があった。ガラスのお菓子入れに日記は重ねられている。
寺山修司の映画や、古い美術手帖に挟まっていそうなインテリサロンのイメージ。美を求める欲望のムーブメント。それはいまでも描かれる油絵の具の何かに、人の集まりに。現代でも思いを馳せることはできるのだろう。もっと。

「亀山で七時」は、日が暮れたあとに亀山ローソクのキャンドルナイトになっている会場で行った。
朝の光を擬似的に持ち込むテレビを机に、僕は行ったことのない店の名前を読んだ。

http://2010.yume16.com/
http://jinmurata.jpn.org/301/101/kameyamadesitiji.html