火曜日, 11月 23, 2010

寝床

こたつを出した。猫の鬱の寝床はこたつの上のラグだ。
自室のこたつは天板が小さい。過去に何かの催しに天板を持って行って、そのまま破損して捨ててしまった。古い漫画のイメージでこたつの上に天板が無くてもいいとか思っていて、それはおかしいと指摘された後に折り畳める足が付いている小さな四角のテーブルを上に乗せたのだ。
するとこたつのサイズより小さいものだから、三分の二ほどはこたつ布団が剥き出しになる。そこに無印良品のセールで売っていた茶色のラグを掛け、そこが猫の鬱の特等席なのだ。
こたつの熱が、布団とラグを通して底から伝わってくるから温かいのだろう。電気毛布状態になっているそこで、食事などには手を出さずに僕らを横目にしている。

「僕がいなくなったら、こたつを出すタイミングを、誰が彼に教えてやればいいんだい」とN氏の言葉を思い出す。