日曜日, 2月 28, 2010

満月が無い月

夜。電車にて 友達らが行っているライヴへ向かっていたら、電車は最寄り駅に停止。扉を閉じたまま 待たされてしまった。
路線先で人身事故があったとアナウンス。
朝、驚いていたチリ地震からの津波のせいではなかった。
三十分過ぎても動き出さず、目処がつかないということで扉が開かれ、私鉄への乗り換え対応が知らされた。しかし私鉄の駅まではこの駅から歩いて三十分かかるらしい。タクシーが常時待機している駅ではないので、ビジネスマン風の男性らは駅員に強く当たっていた。
僕は駅員に当たってもしょうがないと思うまでは冷静だった。
降りたことのない駅から、これも知らない駅へ ほとんど街灯の無い夜道を一人歩いて行くときは、罵声を一人で虚空に放っていた。
ようやく辿り着いた駅が普通しか停まらないものだから、非常にくたびれてしまった。
自分でもこんなことくらいでやられていたら、弱過ぎるぞと思う。
地震の理不尽さはこんなもんじゃない。
ライヴのほとんどにはなんとか間に合うことができたのだから、苦労話はいいかげん自慢話になっていってしまうのだから。

夜道には満月に近い月が煌々とあった。二月は満月になるときが無いと先日 Tewitter で教えてもらった。

土曜日, 2月 27, 2010

数限り無いはず

ワインを買いに歩きたかった
まだ柔らかい手。
煙草ではなくフリスクを。
テレビでフェリーニ見たって、半分以上もわからない。
わからないのは言語のせいではなく、画面を前に横にする言葉のせい。
話してくれたのは愚痴になんて聞こえない。
言うことで思うことができたことは数限り無いはず。

金曜日, 2月 26, 2010

遥か 遠い国の夢は幻か

君と行き、君は行く。
駅前にも市役所にも雨は降る。
絵は何も言わず、地下室や二階に座していた。
君が出て行っても、週末は同じ顔をしている。
雨のせいで少しのびて
遠い目に見えるかもしれない。

「トラベシア」(詞, 橿渕哲郎/曲, Mirton Nasciment/1978) は遠くへの歌だ。

http://www.youtube.com/watch?v=ArS9evZnaYs&feature=related

木曜日, 2月 25, 2010

合宿のハシゴ

机に向かってお茶を飲んではチョコだポテトだとつまむ。
そのテンポと同じに、来月7日の「SOUNDAMENTALISM」での卓詩さんとの「PV」が試行錯誤される。イメージという概念は強靭で、それをどう伝え合って発見に結びつけるかが常に試されていく。

今夜は合宿所への陣中見舞いみたいなハシゴをした。
ズボラをし続ける者をフォローし続ける者とで、宿は共有される。
いくら煙草を吹かしても、コーヒーやビールを求めても、朝には気持ちは明らかだ。
すかしてみても空しいだけ。君は部屋の隅を写メして、携帯の待ち受けに取り込んでいる。猫の鬱が嘔吐していた隅だ。

水曜日, 2月 24, 2010

感覚的に合うか合わないかになる

仕事場でフィギュアスケートの実況を流してみる。
ここまで来ると感覚的に合うか合わないかになる気がした。

日のあるうちに市内へ出て幾つかの展覧会を見た。夕食は地下の喫茶店でカツカレーとサラダのセットを、先日にあった送別会の写真を受け取りながら食べる。店もカレーも、とても控えめな印象で 店内の構造も覚えていない。
展覧会で見た 河村るみさんは、絵を描くのは存在を確かめることだと考え、その絵を描く自分の過程の後ろ姿を投影しながら絵を描くというパフォーマンスを行っていた。この行為自体が絵を描くことであり、絵を描く人として河村さんは存在していた。

夜、池下 源にて、及川恒平 ライヴへ。
優しく太い声に、繊細な意志の強い歌詞が絡まる。有名な歌よりも 何でもない時間を淡々と歌う現在形が良かった。
及川さんは歌を歌う人で、詩を読む人は詩人だった。
帰宅して高田渡の特集番組を見る。
無数の人が何かをしようと何かしている。

http://www.asahi-net.or.jp/~rr5k-oikw/
http://arts-challenge.com/
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/wen/index.html#a4

火曜日, 2月 23, 2010

開花よりもっと前に

早めに帰宅することにしたら気がらくになる。

「HANA-BI」(監督, 北野武/ビートたけし、岸本加世子、大杉蓮/1998)を DVDで見て、気持ちは引き締まる。映像特典のメイキングは格好良かった。ラストシーンでクランクアップさせる必然の流れがいい。

三月を控えた今日びは、外でもとても温かくなった。

http://www.office-kitano.co.jp/contents/POSTER/poster3.html

月曜日, 2月 22, 2010

SOUNDAMENTALISM/サウンダメンタリズム2

information です。

◆ サウンダメンタリズム2 に参加します。

「SOUNDAMENTALISM/サウンダメンタリズム2」
日時・2010年3月7日(日)
   開場 18:30 開演 19:00
   入場料・一般 1,000円+1ドリンク
       学生 800円+1ドリンク
会場・カフェ パルル/cafe parlwr
   愛知県名古屋市中区新栄2-2-19 (map)
   http://www.parlwr.net
出演・
臼井康浩 (guitar)
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OKIBIKI (沖啓介 stick, guitar, melodion + biki audio equipment)
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長谷部勇人 (sound visualization)
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PV (岡川卓詩 + 村田 仁 video, voice)
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mulberry pipers (山田 亘 + 桑山美恵 pipe auros, natural pipe trumpet, contact microphone, kaoss pad)
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朝に離れ、夜に繋ぐ。
流れているときがいちばん面白いよと彼女は言った。階段の上から。

http://jinmurata.jpn.org/301/101_information_010_sounda.html



日曜日, 2月 21, 2010

To Pro.

楽器工事 in あいちアートの森!

カオスパッドは混沌に至る指先だ。
磁場を生むのは機械でも工具でもなく、事(こと)である。
そうだ何を返している。お通り下さいと言いながら私達の事も行く。

先日、職人さん向けの販売店 コーナンPRO へ行った。
事の感想を寄せてくれたのはとても嬉しく。それで行く背中を押すものだ。

土曜日, 2月 20, 2010

独への居酒屋

人生で最も大切なことは、人生について学ぶこと。from セビー。

金曜日, 2月 19, 2010

A4紙でiPad

紙で実物刷りができる iPad に爆笑。
机上スタジオにてスパイラル続く。
翌朝へ青いアルバムを借りる。
見ていない映画はたくさん。濡れ場にばかり出たいとしつこかった自分。

木曜日, 2月 18, 2010

call about me.

自分のなかにいるものを天使と悪魔に分けないで語りたい。
うやむやでもいい。自分の言葉で語れよと言われた反戦の詩-朗読も。
こうしていく。メタモルフォーゼをまだ。
形骸的な泣き笑いを、遠くに話す。自分のすぐ前。鏡は吊り上げ!下げ!

水曜日, 2月 17, 2010

その点テキパキでカバーするわ

後悔しないように楽しくやっていきましょうや。なんてココイチの駐車場で吐露し合った午後十一時。それから Skype して終えたのは午前二時。個人的な仕事に取りかかって三時間。Final Cut は素直に動いてくれた。昼は二種類のフライヤー類を作成し終えてた。デザインのスキルも閃きも弱いからその点テキパキでカバーするわ。

火曜日, 2月 16, 2010

白日にさらされる

自らの卑しさに呆れる間も無く眠くなる。
都合のいいうちに朝。
悪趣味極まり無いヤコペッティのモンド映画を二作見た。
真剣に撮られているものは力を持っていて、個々の倫理感、希望は白日にさらされる。
対立を助長するものは何にでも潜んでいるだろう。
友川カズキのドキュメント映画がフランスの映画監督に撮られていたのを知った。
卑しさに傷つくふりをしているほど卑しくはないのだ。告白してしまいたいのだから。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/directory/jacopetti.html

http://lafautedesfleurs.com/j/

月曜日, 2月 15, 2010

キッズ・リターン

「キッズ・リターン」(監督, 北野武/金子賢、安藤政信/1996)を夜に。
再起動だ何だと手もとで滑る一日にはちょうどいい。画面が常に青く、全ては心の動き一点へ執拗に撮られていく。脇役たちの物語も全て同じ方向へ流れていくのがここちよい。スチルで有名なシーンは自らの未完を語り、始まりを立たせている。何も劇的でない物事を物語としてまとめあげていることがとても良かった。

http://www.office-kitano.co.jp/contents/MOVIE/WORK/sixth.html

日曜日, 2月 14, 2010

楽器工事 in あいちアートの森

information です。
◆「楽器工事」でライヴパフォーマンスします。

日時・2月21日(日)16:00 - 17:00
会場・東陽倉庫テナントビル2F「あいちアートの森 堀川会場 展示内」
   名古屋市中区栄1-2-45 (map)入場無料
ライヴ・楽器工事(山田 亘/村田 仁)
トーク・山田 亘
あいちアートの森 出品作家 山田亘氏による作品解説と、山田氏と村田による “楽器工事” のライブパフォーマンス。


猫の鬱の餌を買いに行くだけで気持ちが変わった。
君が何をしているかをちゃんと見る。

http://aichiartnomori.com/calendar/18718

土曜日, 2月 13, 2010

守ろうとする動きは淀み無い

高速道路はネオンを振り切るためのもの。スライドショーは後悔を振り切るもの。言うことができるのは見ているから、見えていない者にはそもそも言うことができない。つまりは見ようとせんがため、見ようと目をこらすということは!

あいちアートの森内企画で、水谷邸展示作家によるアーティストトークを聞く。
後に犬山のキワマリ荘へ皆で移動。
守ろうとする動きは淀み無い。守ろうと、もっと見ている。そのままの姿で。

金曜日, 2月 12, 2010

決められたコーラ缶ではない

最終的には核へ向かうことができない男は、なんとかして呼ぶところへ帰る。
帰ることが向かうことだった。核を見せはしない。弱いふりをするのに慣れて、強いふりもできない。
君が書いてくれた紙を僕はどこへやっただろう。
それだけのことだったのか。それだけの。

http://www.youtube.com/watch?v=lGtDctRuHiE

木曜日, 2月 11, 2010

禁欲ではなく欲望を以て削り出す

颱風の後は晴れるのだ。それまではゴミ袋と小銭で店を行き来していた。街へ出るより机上に向かいたくなった。机の横に並べていた幾つかの書籍を段ボールに詰めて自室へ動かす。卑小な自分の振る舞いが横暴に肥大化するのを防ぐのだ。一冊ずつ読んでいこう。プラモマニアと同じで手持ちも片付けていないのにどんどん求めていくスタンスでいいと思うけど。机上にはいまの本だけでいく。

福岡食堂で撮影仕事を手伝う。リゾット頂き美味。終えて外に出ると夜空が開いていた。
生温かいという言葉を携帯メールで見ていて、それが残像になる。何かをしなければいけないということが私を支えてくれると言っていたのを反芻。
フィードバックの応酬で自分を塗り固めるようだ。
盛るのではなく、削って層を出す在り方だとイメージする。

水曜日, 2月 10, 2010

颱風とミニスカート

照射するものへの構築を問うべきに、雨は面倒。
君は車を並べて駅で働く。猫は火燵を待っている。雨さえ無ければ洗濯も灯油も買うよ。午前中に診察を受けることだって厭わない。
静かな電話と、声は火をつける。雨はこんなときに限って小降りだ。はじめてのときは大雨で川が氾濫までしていた。あれくらいの過ごし方が密着を起こすんだ。
台風の夜に充電をするなんていう歌か小説か何かあったよとわめく。

ああ!「颱風とミニスカート」(詞, 森雪之丞/曲, 高浪慶太郎/1994)だった。電線が切れて停電して素敵な子が居てなんていう御都合主義な不可抗力の一夜を 楽しく艶かしいポップスに乗せたのは素晴らしい。台風を非日常の楽しいものとして感じる表現は、不謹慎とされて少ないが、これはうまく行っていると思う。「台風」ではなく「颱風」という表記がポイントか。

http://www.youtube.com/watch?v=nvddsts68L4

火曜日, 2月 09, 2010

笑う日

いつかは許し合うときがあると思い、修羅場も見ているだろうと思い、これでもかというくらい泣きもした。ずっと起きている手も行使したし、嘘も、きれいごとも言うことを成し得た。終えてからは言葉を置いてけぼりにしようとして、笑う顔に懸けたのだ。

「裸の王様」(詞, 湯川潮音/曲, 岸田繁/2005)を iPod に入れたのはもう五年前である。
懸けている自分も笑っていただろう。
君に鍵を掛けてと言い、走るまで。

http://www.youtube.com/watch?v=52WZ8W_Gkbs&feature=related

月曜日, 2月 08, 2010

ビールより仲良くなる

お一人様を謳歌するような、寂しがるような週末東京編はすぐに終わった。整理もつかないまま昨夜は同窓生らと 280円居酒屋で飲んでいた。安っぽくてガッカリということはなく、どこで元を取っているんだというところにテンションが上がる。コンパや接待をしている客はおらず、気のおけない面々が集っているというところだろう。我々も類に漏れずそうだった。

京都からブラリとやってきた写真家の詫間さんと駅で会う。友人やお父さんお母さんもみえて、賑やかな会になった。兄こと、おにいは嬉しくて顔を赤らめてしまう。瓶ビールをお酌しあっての故だけじゃない。学校を出る前にいろんなところを回っての研修旅行だねと言ったが、そんなんじゃないと言われた。新幹線にでも乗れて勘違いの調子にのっているんでしょうと言われて、図星で苦笑した。

http://ppp00.web.fc2.com/

日曜日, 2月 07, 2010

island - NEW WORLD

千葉県 柏の「island」へ。
話や資料で見ていた作品群の実物を見ることができた。抜け落ちてしまうものは本当に多い。柏が遠いという話だって、そんな遠いこともない。新しい世界だってそんなもの。言葉が返ってこなくても彼らは言っていた。誰かと笑えると。
孤島は町にある。
みんな飛び乗り どんぶら行くのさ。

http://www.islandjapan.com/

土曜日, 2月 06, 2010

告白

君の目は私の目のなかを掘り返す。
暴きはしない。なかにあるものをただ見ている。
正直に言うと、と話し始めるだろう。
同意を求めるより先に、思いの熱量が向かってくる。
君は流れない。
屋根からは川が無く
目は、浮かべる君に押し寄せる。

名知聡子さんの個展「告白」を見た。
それから銀座ギャラリーで搬入仕事の手伝い。丑三つ時にタクシーで荒川を渡った。
オフィーリアよろしくを綴り、本を鞄に。

http://tkgallery.exblog.jp/12717450/

金曜日, 2月 05, 2010

自らの革命であがることができない富豪

ここに来るための日に、ここに来てからを語り出す 面倒な先輩は、発泡酒のケースを買って来てトランプの大富豪をしようと五月蝿いのであった。
それからポニョを経て何度勝っても、エコものが疑わしいとゴチャゴチャ言うので笑っていたが、果たして何がそこまで攻撃する根拠あるのかは明確ではない。
個人的なアレルギーで騒がれるのはごめんだった。個人的な好みで人生の絵を決められてしまうのなんて、まっぴらだ。だからもっと話したいんだとエコーが続く。その為に少し黙れと言おう。お前は自らの革命であがることができない富豪さ。持ち札じゃない、次の手が無いんだ。

木曜日, 2月 04, 2010

待ち合わせ場所は何色の時計だ?

待ち合わせ場所に奇をてらってもしょうがない。会えなければ寂しい場所だ。
いちばん安い店でリフィルを三百枚買った。これで散乱した紙片をまとめる。それから机上スタジオに並べてある本を全て部屋へ持ち帰る。思考と構想をはじめたときに必要ならばそれを持ってくればいい。本棚の背を見て思い浮かべるのではなく、いまは頁を開くべきだ。
待ち合わせ場所は何色の時計だ?
会うことができれば何色でもいいのか。

水曜日, 2月 03, 2010

確かな光

湯船にて無精の武将らは、押してほしいツボを語らいあった。
髪も乾かさず去る話を聞く。
手を挟み込んでしまい、液晶より暗黒が流れ出たラップトップは、IPS パネルを得て病みの机にしがみついていた。
残る領土は安かろうが孤高の部屋のみ。マイマインドの極北。ここまで来て南へ攻めねばと策に溺れる。仕様も無い湯船だ。得ではなく誰かは私。君に話す日は泣くかな。私の仕様は無精に高い。また楽しくやりたい。
「確かな光」(詞,曲, 高野寛/2004)で起きる。

http://www.youtube.com/watch?v=4GhZ5hk3ZtY

火曜日, 2月 02, 2010

to be, or not to be. 向こうの彼女

「オフィーリア」(ミレイ/1852)が好きだった。
意味としては流れている図だが、絵は思いの象だ。
泣く、叫ぶの動きを超えた向こうにいるオフィーリアは全てを任せる日だ。
日がここにある日、ここにない日。
最大の訳を持って迎えよう。
あるないのそれは「日」なのか!「世界」か!

連日牛丼屋のせいかお腹を壊す。
「オフィーリア」どう見る? テートは英か。言葉あるなしで。
向こうで彼女はすぐに寝るべきだ。お腹だけじゃなく頭が痛いなら。
自分はどうにかして行く。

http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?cgroupid=-1&workid=9506&searchid=23531&roomid=false&tabview=text&texttype=10

月曜日, 2月 01, 2010

机に空を

Time Capsule が開かなくて掘り起こす場面から一向に進まず。制作そのものよりも、制作をするための製作に尽力することのほうが多いと思う。それも含めて何とやらでしょうと言えばそれまでのこと。
読み込むのに果てた夜なら、翌朝に走り出せるかもしれない。
私を後頭部から叩き、机に空を。