金曜日, 5月 18, 2012

家族のうたに流れる「命題」

フジテレビの日曜ドラマ「家族のうた」(2012)が打ち切りになることをネットで知った。8話で終わる。視聴率が低いらしい。
特に強い理由もなかったけど、初回から見ていて、なんだか懐かしい感じのベタな展開のドラマだなと思っていたら、以前に田村正和が出ていたドラマ「パパはニュースキャスター」(1987)との類似性が騒がれていた番組だった。また、子役ブームへの便乗なども批判対象になっていたようだった。だが、自分はなんとなく見ているうちに面白くなってきていて、かつては売れていたロックミュージシャンの面倒なくらいの真正直さに気持ちが乗っていた。実際のミュージシャンがカメオ出演するあたりも好きだった。自分は詳しくないが、ユースケ・サンタマリアとトータス松本の共演などもファンをくすぐる組み合わせだったもよう。

しかし、大きくは受けなくても拘りを持っていたドラマの人気が無くて打ち切りとなる実際の状況自体が、ドラマ内の 歌いたい歌を歌っても売れないというロックミュージシャンという状況とシンクロし、この「命題」への解決策は見出されることなく根絶やしにされていくのかと寂しくなる。

今度、エンディングの斉藤和義「月光」をカラオケで歌おう。
それがせめてもの花向けだ。

http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/