火曜日, 6月 26, 2012

犯罪者の本

書店で、木嶋佳苗被告のことを書いた本が三冊も平積みされていた。
気色悪い本だ。故に覗き見したくなる。
同性からの人気。性へのコンプレックスなど、スレスレなところで共感されるのかもしれない。
かつて、阿部貞事件の阿部貞は不倫や許されぬ恋路に悩む女性から人気を得たというのを思い出す。犯罪者が美形だったとかいう人気ではなく、心理的に自分と似通ったようなものを感じ、興味を持つわけだ。
自分が、オウム事件へ強く興味を持つのは、そのオタク気質故に似通ったものを感じるなどと分析するなら、この事件に男性の自分嫌悪感を示し、興味を持つのが女性だというのも、納得がいく。
その多くは転落の様、狂気の一線を踏み越えた者への敵意も強く伴っているだろう。これは「共感」というものではない。そう書くと大きな誤解を招く。