「アラマ、あいうえお!-ことばをあるく9000日-」(著,波瀬満子、谷川俊太郎/太郎次郎社/1996)を図書館で借りて読んでいた。
いまでは抵抗なく受け入れられるであろう「ことばあそび」を、舞台から展開していた両氏によるプレイバック対談本。波瀬満子さんは、谷川俊太郎、寺田晃ら と共に「ことばあそびの会」を 77年に結成し、以来 演劇ともミュージカルとも定義できないパフォーマンスを続けてきた。その風当たりと「ことばあそび」が必要であるという確信が語られている。谷川俊太郎は 共にあそびを作りながら、外野に立つことを意識しツッコミを入れているのであった。一種のお仕事ではなく、詩人として第一義に問題としていることが「こと ばあそび」と重なっていた。いまや、谷川俊太郎と言えば「ことばあそび」要素を持った詩は定番であるから、この仕事は大きいのであろうと思う。
アカデミック臭がするものも、かつてはアヴァンギャルドの前衛バリバリであったわけだと知る。
詩人はいつもそうだ。
しかしならば、これが「前衛だろう」と取りかかるのは野暮ったい。
第一義の問題ってぇやつを掴まんばな。
今日も電車から自転車で帰る。
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