火曜日, 2月 19, 2008

春に向けてのベストウェイ

机の上に紙を敷く。生成り色のグラウンドを成して、その上に 仕事道具を置く。
ワープロから Mac、鉛筆、コピック、色鉛筆。野外写生用の持ち手が付いている木製筆箱。古いモデルのミニDV カメラ、35mm のフィルムカメラ、200万画素のデジタルカメラ、すぐに電池が切れてしまう。メモリはコンパクトフラッシュ。その横にインクジェットプリンター、引き出 しにフラッドヘッドスキャナー。セロテープ台、画板、スポットライト。背後で本棚が悲鳴を上げている。読んでいないのに次から次へと買ってくるから。ほと んどここいらの古本屋や図書館のリサイクル市からかき集めてきていて、知への欲望や、ただの性欲や、説明つかぬ欲望の動きが本棚の面(つら)にある。
菅野美穂のヌード写真集はもう手放した。東京オリンピックの写真全集は手放さない。今度 市川昆の映画と併せて見よう。
ただしまい込むだけではなく、あるべきところにそのものがあるようにと 春に向けて助走に入ったのだ。

日が暮れる頃 とても息苦しい思いがして、おつとめ品のパンをむさぼり食った。
これはスーパーで三つ二百五十円に割り引かれるセール品だったが、何故か無性に勿体ない気がして二つだけ購入してしまった。変にケチなところが自らの足を引っ張っている。
夜には、電話口で ベストウェイという単語が連呼された。