駅裏の寂れたスガキヤで一冊の本を読み終えた。
「戦後詩—ユリシーズの不在 」(著, 寺山修司/筑摩書房/1965)。
その本は光っていた。
店内には誰もいない。
調子いいだけのことを言っている場合ではないと思った。
少なくとも、この自動ドアをくぐってからは・・。
昨晩 白土舎で見た、鷲見 麿 個展「all about maro VI / ファティアへの道」が面白かった。雑誌の表紙デザインを模しながら追求対象を滑り込ませていく。そしてそれを全てしっかりと描写していくという分厚い絵画 だと感じた。これは怖くない。おかしい優しさだ。
そう、良心が試されている。
呟いて、この冷たい路地を行く。
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