金曜日, 2月 29, 2008

これからの仕事の名前は

電車で行って帰ってくる間に、これからのことがやってくる。
犬可愛がりで過ごす晩のうちに、これからの愛情が立ち上がる。
薪ストーブに木っ端をくべてマッチの軸ごと燃やす。僕たちの仕事の名前は何なのだろう。寺山修司の仕事は寺山修司だと答えていたらしい。
「レトリシアンというのは結局、気の弱い人間なのだ。」*
にやられる。
そうなのだろうと思う。でもだからといってそのままに言うことができない。
この愛情を安物で役立たずにはしたくない。
出しそびれの手紙が「出しそびれ」と書かれた箱に自ら向かう。その背中を呼ぶとき、僕の仕事は詩人だ。

*「戦後詩—ユリシーズの不在 」(著, 寺山修司/1965/ちくま文庫版 P175 L7)