土曜日, 3月 01, 2008

向かってくる絵画、過ぎ去る猫

屋根裏部屋より温かき朝を。
カフェオレは追い炊き。
お店をまわったりしたあと美術館で展覧会を見た。
小学生のときにずっと行ったり来たりしていた道はいま通っても長い。
高校生のときのは切符を買って見届ければ、まだ扱える長さだ。
風は止んでくれた。
鰻は美味しかった。
「液晶絵画」は長い短いではなくて視線をトランポリンのように跳ね返してくる。
人を待たず、向こうから言葉は向かってくる。
飛び込む男、振り向く画家、抱える女、ペンダントの女、過ぎ去ったはずの景色までもが。

四日市の本屋さん メリーゴーランドにはじめて行った。
お気に入りを見つけてホクホクした気持ちで帰るとき、ミャーミャーと鳴き声がする。
白い子猫がテナントビルの敷地で鳴いていた。お母さん猫とはぐれてしまったらしい。
猫缶ひとつで今夜は乗り切れそうだけれど大丈夫かしらと思うが、帰りの発車時刻が迫っていた。ポケットに入れて町まで向かうわけにもいかない。
入ったホームから、向かいの駐車場に親猫らしきがいるのを見つけた。あの子猫が鳴くテナントビルまで 15メートルくらい離れている。
電車の窓は動く。車内が映り込んでしまって、お母さん猫が見えなくなった。
あの子猫を撮ってはいない。

http://www.pref.mie.jp/BIJUTSU/HP/event/catalogue/ekisho/ekisho_shosai.htm

http://www.merry-go-round.co.jp/