土曜日, 3月 15, 2008

かくして今夜も漫画が描かれていると思い浮かべるに至った

「ドラえもん のび太の恐竜2006」(監督, 渡辺歩/声, 水田わさび、大原めぐみ、船越英一郎/2006)と「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(監督, 吉田大八/原作, 本谷有希子/佐藤江梨子、佐津川愛美、永瀬正敏、永作博美/2007)という異色二本立て深夜上映会。

ドラえもんは美麗背景や CGエフェクトに手描きペン感覚でドラえもんたちが滑らかに動く動く、不定形の実験アニメーションのよう。リズミカルで楽しく、新旧合体技に気合いが入っ ているのが伝わってくる。のび太の声がシンジ君に聴こえるねという話になって、ママの声がミサトさんなので、エヴァえもんだと意識してしまう。というのは 余談。しかし戦闘シーンが見せ場的過ぎる気がしてしまい、ややしつこく感じられてしまうのが残念か。子供たちに見劣りされてしまわないように意識されてい るのかしら。

間髪入れずに腑抜けどもを鑑賞開始。ギャップにくらくらする。いや、この映画はこれでだけ見てもくらくらすると思われる。爽快に惨い。サトエリがいい。田 舎町にド派手な露出でチャリンコこぐ図にくらくらする。封建的日本の陰湿淫乱「家」制度が立ち上がってくるのを おおまたぎで超えていっちゃおうとする姉の無能故の執念は悲しき才能だった。逃げることなく、全てを受け止める嫁や妹が最後には超えていく。

かくして今夜も漫画が描かれていると思い浮かべるに至った。

http://dora2006.com

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