今朝の「とくダネ!」で小倉さんが取りあげて驚く。
想定外だと騒いでいた震災による全電源喪失の原発事故だが、実は 18年前に事故の可能性を想定検討する機会が原子力安全委員会のワークグループによって設けられていたというもの。その書類には「そんな事故は考えなくていい」という内容が書かれていたのだ。
想定外は不可抗力ではなく、「想定から外す」という意図的なものであったことになる。
安全委員会は 安全を監視するのではなく、安全であると言い続けることを監視し続け、なんとか原子力発電の体制を続けたいだけなのだろう。
この事実は 市民の怒りの導火線に火を点けそうなものだが、哀しいかなどこか麻痺してしまっているのと、猛暑になって電気の必要さが身にしみてしまい、原発容認の声もまた戻ってきているようなのだ。できるだけ騒がれることのないよう書類を保守していたのかもしれない。
福島原発が全電源喪失してしまい制御不能になったのは津波のせいではなく、地震だということも同じくスルーされているようだ。浜岡原発に津波除けの高い壁を設けたところで何の意味も無い。
停止はしたけれど、廃炉をはじめないと浜岡原発の燃料は同じく地震で面倒なことになるだろう。だが廃炉まで至らないのは、それを認めた瞬間、日本で原発は駄目ではないかと 論調がなるのを避けているだけだ。
認める、認めないではなく、事実 福島はたいへんなことになっているのだから。
脱原発へ舵を切るべきだ。
自分も麻痺を解かなければいけない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011071302000208.html