月曜日, 7月 25, 2011

デジアナ変換でさよなら言えず

アナログ放送終了まであと○日のカウントダウン表示が、本日正午には終了しますになっていた。警告表示をきっかけに ここ数日、最期を見届けようと番組を録画していた。いよいよ最終日となった昨日。正午に番組が終わり、25日になると共に電波も止まって砂嵐になるらしかった。
しかし自分はそれを見届けることができなかった。
昨日の午前二時、急に画面が切り替わり全ての放送が綺麗になったのである。よく見ると画面の上下が切れていて、番組の表記が右上に出ている。更にその上の帯に「デジアナ変換」とあるではないか。
調べると、ケーブル放送局がデジタルをアナログに変換してくれている対応らしい。総務省が地デジ難民に向けて決めた暫定処置で、2015年の 3月末まで行うという。
こんなこと、アナウンスしてたのか?
自分が情報に疎かったと言えばそれまでだが、砂嵐を見届けられず、さよならを言えなかったのでスッキリしない。
こんなものを録画し続けようとしていたくらいなので明らかだが、自分は終焉に強く反応してしまう。そしてこの警告は何も言わなければそのまま過ぎていく終了を、意識させ煽るものだった。
その煽り自体がテレビらしいと思う。まるで世界が終了するみたいと呟いてみる。アイディア由来でわざとらしく。
「デジアナ変換」は、実は終わっている世界を気付かれぬよう、当局に誤摩化されているようだ。