台風 6号通過。ここいらは朝のダイヤが乱れるだけでやり過ごす。駅では台風の影響でとアナウンスしているそばから 空が晴れてきているのでバツが悪い。ダイヤの修正はどこかの時間帯に泣いてもらって仕切り直すのだろうか。
レンタルDVD で「ベンジャミンバトン 数奇な人生」(監督, デヴィット・フィンチャー/ブラッド・ピッド、ケイト・ブランシェット/2008)を見た。
若返っていく人生はどのようなものかと想像して作られたこの映画は、定規を逆さにして人生を計り直す試みで、逆でも長さは同じで、思うことや出来ることも同じかもしれないということが分かった。
素晴らしきかな我が人生というトーンではなく、その数奇さ故に かけがえのない時間を想い、永遠は存在するのかと問い続ける。何かを成し遂げるなどの激しい達成感は無く、どこか移ろいに任せる印象。
雷には打たれるし、嵐が来ることもある。
俯瞰で見れば、人生はそういうものなのだろう。しかし流されるだけではなく、彼と彼女は 永遠を問い続けて愛を全うした。
その集大成として伝記の聞き手に、人生を良く生きよと語り継ぐ。
映画の中の聞き手はベンジャミンの日記を読む娘で、この映画の鑑賞者はそこに同席している。
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