金曜日, 3月 16, 2012

ベン・シャーンの手!

名古屋市美術館でのベン・シャーン展を見た。政治風刺漫画家的な作品と思っていたが、そんな定義を乗り越えた絵画構成力と、筆致に満ちて豊かだった。作家として集大成となったリルケの詩集を絵で描く、言葉へ絵画でアプローチしているのは最高に格好良かった。第五福竜丸事件へ作品もあって、展覧会の構成にも好感を持った。
ベン・シャーンの手が細めのペンタッチでありながら太くて強い量感で画面を覆い、訴えてくるのだ。

http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/benshahn/