金曜日, 9月 15, 2006

森の中~作品の搬出

祭りのあとの部屋を掃除した。谷澤氏と西山氏と三人で、テキパキ行った。
昼前には正常復帰できて、居間にて煙草を吸う。
相変わらず村上春樹の話題があがったような覚えがある。僕は誰かが忘れていった「地球の歩き方」の背表紙を見て、出かけようと思った。
男勢が集結して、ああだこうだ長くなる前に部屋を出た。

ドムサイデ駅で待ち合わせて、少し歩くと森の中だった。
生活は街にあり、獣は森に居た。
この森は人が開拓したものであり、人工の自然では無いかもしれなかったが、獣が住み着くことができるのは良いことに思えた。人は生のままの自然の恐怖を忘れることはできない。それをオブラートに包み圧殺するのではなく、認め、それを獣として生かすこと。我々はこの時間だけで何匹の犬を見たか。あの飼いならされた犬たち。我々の中に潜む獣は、犬か猫か、いや人間の姿をしている。
彼らは裸になって、お互いが生きていることを讃え、嘆き、抱き合っている。

川の前で、我々は草の上に腰掛け、生活のことを思った。
言語ではなく言葉についてを考えた。
そして我々は街に帰らなければいけなかった。街には公園があり、サッカーをして汗をかくことができるのだ。
現に僕はそうやって汗だくになった。プリーのボールさばきがうまかった。
それからみんなで展覧会の搬出作業をした。