土曜日, 6月 02, 2007

変容を否定しない球体

ミッドランドスクゥエアーはポリゴンだ。無数のアバターが行き来している。
幾つかのアート作品らが点在されていると聞いていたのだけど、どこにあるのかわからないなぁと思っていたら、それはルーセントタワーのほうだと後で分かった。ここにある緑のモニュメントはかっこ悪い。上部にある木が安直な定義を連想させる。
裏手に出て、パチンコビルが平行に並ぶ道を歩く。

機械の味がするソフトクリームで気持ち悪くなり、捨てて水を飲む。お昼に洋食屋でオムライスをとる。この頃にはアバター感は消えていた。
ギャラリー「AIN SOPH DISPATCH」で荒木由香里さんの個展を見る。
球体の集合が、ビーズアクセサリーか、真珠か、葡萄、もしくはまた別の何かに見えたり変わったり。
そんな確証を持たさなくてもいいのだけれど、見る人は勝手にいろいろ受け取り育てる。その答えは作者が持っているわけでもない。作品が持っているものだから、いまは無理に答えず、球体が定義されない感触を酔えればなやと思った。
言葉が文脈ひとつで、定義を超えるように、変容していくのが魅力だ。

http://ainsophdispatch.org/