最近の映画予告編というものは酷い。最悪である。
常々、怒りと共に言っていたことだった。予告編が予告ではなく、映画自体の凝縮ショートフィルムになってしまっていて、良いところや重要なところや大筋が出過ぎていることが多い。本編を鑑賞時に、新鮮味が無いという悲惨なことがよく起こってしまう。
それと、陳腐でありきたりの、映画を矮小化させるキャッチコピーにも憤慨だ。洋画の邦題化も同じく酷いが、このコピーなどは、向こうの監督は把握しているのだろうか。ジブリ作品も確か初期の頃に海外で上映されるときに、向こうでの宣伝の仕方などでもめたとか聞いたことがあるが、プロモーションまで意識を配ることができるケースは少ないだろう。スターウォーズの新作は情報制限をかけているように、宣伝しなくても売れることが保証されている映画くらいだ。
映画の愛好家には、予告編を見ないように、前情報をあまりくらわないようにしている人も多いのではないか。
投稿形式の映画レビューのサイトなどは、あらかじめ「ネタバレ注意」と書いてある投稿も多いが、あれも根本的に鑑賞前に見るものではない。
僕のこのブログは、何の注意も促さずに ばんばん書いてしまってるので、そこらへんは怒られるかもしれない。でも僕自身は、ネタバレ要素を持ってしか書けない文章は、だめなレビューだと思っている。
なので、そう留意していきたい。映画の感想に限らず、自分の責任として。
友人ら複数名で「大日本人」(監督,松本人志/UA、竹内力/2007)のレイトショーへ行った。
前述のごとく、監督は公開日まで情報制限をかけていた。
映画の内容とは別に、その実行に賛同する。見に行くまでは見まいと、公開日以降のテレビCM や雑誌からも目を背けるようにした。
そうやって見に行って、本当に良かったと思う。
以降、本文は鑑賞後の感想と、公式サイトへのリンクになるので、映画本編を未見の方は注意をば。
公式サイトには 公開日後なので、画面とかけっこう載っている。
優れた予告、優れたレビューの在り方はどんなだろうか。
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壮大な松ちゃん。
自分をゼロの素っ裸にして、やれることで相撲をとっていた。
それが楽しい。
一行は映画を肴に、畳の上でクラッシックラガーを注いだ。
その前にお腹を満たそうと入った牛丼チェーン店に、大佐藤大が座っていたかもしれない。
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