水曜日, 1月 27, 2010

まだ寒いうちの残響

冷蔵庫を連れて君は出て行った。
水になった製氷パックは シンクのなかにくたびれた。
励ましはエベレストへ向かう背に向けてのように吹く。
僕は寒さを気にしない質であったが、君が持ち込んだファンヒーターに寝転んだ。
猫の鬱が前足で点火しないようにコンセントを外出時には抜いておく。
冷蔵庫が無くなった部屋で、鬱はカリカリ鳴らす餌を食べていた。
珈琲を煎れるあてもなくテレビをお菓子と共に過ごした。
まだ寒いうちの残響がくる。
生ゴミを出し忘れない。