「20世紀少年 -最終章- 僕らの旗 」(監督, 堤幸彦/唐沢寿明、豊川悦司、常磐貴子、平愛梨/2010)を DVD で鑑賞。一章、二章は映画館で見たが、だんだんトーンダウンしてきて 最終章はレンタルだ。
漫画原作の読後感と近く、大団円なのは賛成だけれど腑に落ちない。物語を引っ張てきた「ともだち」の謎が炸裂するところが、ここまでの膨らみ方に対して物足りない。「ともだち」の顔をしっかり見たいという解放的なショットは映画のほうが感じられた。それでも、そつ無く終わらせたというまとめ感が寂しい。お話をなぞるシーンの連続で終わる。
悪を作り出していたのが自分たちであるかもしれないという表裏一体の「友達/ともだち」のざわめきを、ケンヂ一人が背負い込むかたちでエンドに持っていくのはどうも違うんじゃないかと思ってしまう。一人のヒーローが完結させるという物語が、20世紀的であるということなんだろうけど。ともだちをケンヂやカンナが憎むだけでなく、愛情を含んでしまったり、ともだちがボブレノンを口ずさんでしまうとか、勧善懲悪を超える 21世紀が欲しかったんだ!
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