火曜日, 3月 02, 2010

おしまいを呼んで

ジョゼと虎と魚たちと男たちで見た数年前の失格の独白は何処から肥大しはじめた?
君の読み上げは朗読ではなく語りかけで、声がすがる様(さま)をぶつけているんだ溜め込んだ白い顔で。お風呂がいいねとたくさん読んだよ。テープを貼られた窓から落ちるのを光と呼称しないであれは何処にも刷り込んではいけない目論見だ。肥大して見えなくなった背中の傷から放たれる誰にも聞こえなかったはずの声がある。君は一枚ずつ返す様(よう)。本は肥大せず生まれたままで見知った国に寝ている。猫の鬱が温めてくれていると思う。僕が勝手に思っている。

http://www.youtube.com/watch?v=H0jXfEx0hq4