木曜日, 11月 01, 2007

三倍のはじまり

靴下のまま出ててきたようにそれは言われるだろう。
常滑駅から歩く道すがら。
入った和食店の三段弁当が美味しい。美術愛好家のおばさんらが展覧会の話をしているのが聞こえてきた。すぐそこの工房ギャラリー rin で行われている「TOKONAMECHI '07」の話だ。お腹を満たして、すぐに向かう。常滑の古い焼き釜も面影を残したまま、現代美術作品の展示空間となっていた。bnap で共に過ごした谷澤氏の作品は、砂浜の写真群を並べて追体験できるような作り。流れ着いた物へのサンプリングが完全に自己を軸に迫っていくのが剥き出しで 面白い。加藤優一さんの立体は埃をかぶった窓の前や、天井裏などに展示されていて、空間を作り込むのではなく自然に進ませていく流れを持っていた。はかな くギョロギョロとしている。小栗沙弥子さんの作品も空間を制するのではなく、自然に流していく気持ち良さがあった。作家ファイル置き場にあったフリーペー パーの作品ももらってきた。
たくさんの作品に関心しつつ、常滑を後にして名古屋市内へ移動し、ケンジタキギャラリーで鬼頭健吾個展へ。タイトルは「luminary」。じっと見てい ると、うっとりしながら色を追うようになる。インスタレーションも絵画も、内側から発光していた。それらは覚醒と陶酔を適度に持ち合わせているような気が する。

それから愛知芸術文化センターへ歩き、大ホールでコンドルズ主演の「愛知と青春の旅立ち」という 芸文センター15周年記念イベントのステージを見る。ダンスはもちろん。ロックライブにアニメーション上映、参加型の体操コーナーなど盛り沢山ですごく充実していた。
こんな目出たい日には、中日も優勝間近だと MCで煽られて場が更に湧く。

地下鉄の電光掲示板に、速報が流れているのを見ながら帰って、テレビをつけたら落合監督が奥さんと子供とで出ていた。監督本人は連覇の先に優勝したいという課題を抱えていた。
その表情に、人の三倍は取り組んでいるのだろうということを伺わさせる。奥さんと子供も、同じく父の監督姿を温かく見ている。

http://blog.goo.ne.jp/tokonamech07

http://www2.odn.ne.jp/kenjitaki

http://www.aac.pref.aichi.jp/bunjyo/jishyu/2007/condors/index.html