金曜日, 4月 16, 2010

兎に角 行くしかないだろう

何時に寝てしまったか覚えていない。目を覚ますと、皆がたいへんだと騒いでいる。
いきなり緊急モードで起きる自分は、兎に角 行くしかないだろうと言いながらネットを引く。
アイスランドの噴火で飛行機が飛ばないようだという知らせ。
お別れ会から先に帰った友人から携帯メールで入った。ネットではよく分からないし、航空会社へ電話しても出ない。どちらにしろ出発の時刻は迫ってくるから、空港へ行くしかない。

急行で向かう。ロビーに客は少なく、嵐の前の静けさのようだった。
やはり、便は飛ばない。中部国際空港から成田に飛び、成田から独へのフライトチケットで、成田からフランクフルトが飛ばない。成田までは行けるが、乗り始めてしまうと8日以内で無効化してしまうと聞く。それにあてのない成田泊まりになるのは確実だ。ここは乗らずに、予約をし直すしかない。予約は電話でと言われ、電話予約がはじまる朝八時を待つ。フライトデッキに出ると飛び立っていくのが居るので焦るが、あれはそっち行きではない。トヨタ製の一人乗り電動マシンに警備が乗って回っていた。エンジンは無音で危ないためか、ピコピコ鳴らしながら来る。風が寒い。八時になったのでそこから電話をかける。一向に出ない。オペレーターに繋がる前に切断されるときもあった。どうしてそこにカウンターがあるのに、電話でしか駄目なんじゃい!と自分は言い、再度カウンターへ詰め寄る。
全く見通しが立たないと言われ、予約自体が空いているのは 23日と言われる。それでは困るので、土日にウェイティングリストをかけてもらう。仕方ない。もうすることは無くなった。

せっかくだからと空港内にある銭湯に入った。ここが出来たときに、飛行機が飛び立つのを見ながらひとっ風呂浴びれるというのが売りだったように思うけど、そこまで飛行機が近い作りでも無かった。露天風呂から見えると面白いのにと思いつつ、小一時間そこで過ごした。
まぁ仕方ないさという表情でそのときは皆 笑っていた。

空港から戻ってきて一日がはじまると、じょじょに事の大きさが見えて来た。フランクフルトだけではなく、欧州の空港が全て飛べない状況になっていて、世界中で一万七千便が欠航だという。