水曜日, 12月 01, 2010

無印良品がイスラエルへの出店を中止

「STOP 無印良品キャンペーン」なるものが行われていて、時折、そのサイトを覗いていた。
無印良品が イスラエルへの出店計画をしているらしく、その出店自体を阻止させるべきだという運動なのである。イスラエルは、パレスチナ問題でガザ地区への攻撃など人道的に問題のある国だ。そこへ「誠実、環境重視」をモットーにしている無印良品が出ていくというのはおかしいのではないかと、反対運動がはじまっていたのだ。イスラエルボイコットと呼ばれる民間での運動がいま多いという。

無印好きのファンであるならば、なお、この運動に共鳴しただろう。
運動サイトのデザインが無印良品のデザインを模していて素晴らしく、近年の「社会運動は楽しく明るく魅力的にしていくべき」というアクティビストが提唱している状況がよく機能していた。Twitter などのネットメディアもふんだんに使用されていた。市民発の為にネットメディアは必須項目だ。

そして今日、無印良品からの出店中止という知らせがあった。
理由は経済的なものとしかされておらず、歯痒い部分も残るが、そもそも人道的にまずかったのでとしてしまうと調査不足ということで叩かれるのもあってのことかもしれない。この運動の経緯を追っていくと分かることだが、つまりは「無印」も企業なのである。「誠実、環境重視」も企業戦略としてのイメージに過ぎない。
その点で、無印を支持する人々の気持ちにどう影響するのか、自分も含めて考える。
そんなこと、分かっていたよと言いながら、考える。

http://illcomm.exblog.jp/12425536/