木曜日, 6月 19, 2008
無垢な絵描きの建物を目指した
完全に醒めてしまった利口な絵描きたちの建物を昇り降りした。木炭がついた食パンを食えというのかよと男は罵った。男は無邪気に正直ではあるが、無垢では 無い。よってこの建物は醒めている。呆れ返るほどの号泣にはほど遠いところで、号泣のために絵具を買い揃えるのか。その修練に終わりは無い。それは事実 だったが、気には留めない。私にはもっと描きたいものがある。踏みつけられてそれを再認識できれば安いものかもしれないと思う。しかし踏みつけ返したいと 考えてしまう節だけが残念だ。必要なことを溜めるために、無垢な絵描きの建物を目指した。私はあの建物に居たら窒息してしまう。詩の修練は修練を忘れると ころにある。