朝食を求めてパン屋さんに行くと、アンパンマンパンが並べられていて、手書きポップに大きく「クリーム入りです」とある。
日中、名鉄電車を撮影しようと張り込むマニアをかき分け、僕は僕で撮っていた。
さっきまでいた男が消えたり、声をかけてきたり、僕らにだけ虹が見えたりしている。
「Cool Dynamo ,Right on」(詞, 鈴木慶一/曲, 岡田徹/2007)を口ずさむ。
蛇足ながら、クリーム入りのアンパンマンが何故に店頭に並ぶことになったかの経緯を想像する。今日びの小さい子どもたちは あん よりもクリームが好き、なかには あん が食べられない子もいるのではないか。でもアンパンマンは根強い人気がある。かといって、クリームぱんだは地味だし、保護者の方にも認識されにくい。よって、クリーム入りのアンパンマンが生まれた。これを形骸化と呼ぶか、存在の究極化と呼ぶかではなくて、僕はアンビバレンツに引き裂かれていることなど微塵も感じさせないあの丸い笑顔にやられて購入に至ったんだ。
陽射しが強いので肌が焼けた。
笑ってほしくって、僕ら火を点けてるよう。
http://www.youtube.com/watch?v=0QmpyLzdLGw&feature=related