水曜日, 12月 09, 2009

町やな!と叫ぶおばさん、町というかコロニー!とつぶやく おにい。

夕方に電車で一駅の大型ショッピングモールへ行く。大型という敬称より、巨大と書いたほうが正しい。購買意欲をごまかすケチな自分にも、何かを買わなきゃと思わせる圧倒感がモールにはあった。
吹き抜けのエントランスに二階分の高さもあるクリスマスツリーのバルーンオブジェがあり、天井からキラキラ光る玉や星が吊り下げられていた。そのオブジェの四方には覗き窓が備え付けられていて、子供らがそれを覗いていた。このバルーンの中の空間を利用して何か仕掛けを設けているのだろうと思い、子供に紛れて覗き込んでみるとそこには小型モニターが取り付けられており、何のことないテレビCMが流れていたのであった。がっかりすると同時にショッピングモールが求めているオブジェは美術作品では無く、賑わいとしての飾りなのだということを認識する。モール自体から発せられるメッセージの徹底されたブレの無さ。ここでは買うことが居心地の良いことだ。
この場をお道化てくすぐっても、何も出て来ない。
モールは善良に映るが、商店街や地域社会を崩壊させている要素があるのも事実だろう。しかし同時にこれだけの品揃えと雇用、利便性の享受を楽しんでいるのも事実。中間層に向けたひとつの価値観に満ち足りている。僕の好きな女性タレントも笑顔で宣伝している。
でも毎日行くのはちょっと疲れるかなと思う。
分からないままに買い物は進行して行き、必要なものや欲しかったものを手に入れることができた。