木曜日, 12月 10, 2009

B級お色気おバカ映画のご都合主義にはお国柄が出てくるのだろう

「貧困ボーイズ やりすぎエレジー」(原題, Sex Up 2 - ich könnt schon wieder/監督, フロライン・ガートナー/アンドレ・カミンスキー、 ヨーナス・ヤーガー・メイル、ヤコブ・マッシェンツ、トーステン・フェレ/2005)鑑賞。字数の無い映画紹介欄なら、B級お色気おバカドイツ映画と小見出しをタイプしておけば足りる。
ベルリンが舞台だが、あまりドイツらしい特徴も出て来ないのが残念だった。クラブバーのトイレではコンドームの自販機があるところとか、冗談の交わし方とか、義理堅く遊ぶところとか、何も無くて物足りない。登場人物に同性愛者が自然と描かれているところや、細かく見ていけば他の国では無いというものなのだろう。欧米から見れば韓国と日本は近い描写にされてしまうように、日本から見ればドイツもイギリスも似てしまう。実際は映る画も違うのだろうけど。
BGM で「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」が流れていたのが寸違いだなと思っていた。どうやらテレビシリーズでも放送されていた内容らしく、そこでも BGM が使われていた様子。お決まりな王道チョイスということか。
映画の後半にあるアクションシーンは、素人が戦うという要素から逸脱しない程度のアクションで好感が持てた。軍人でも無いのに銃に長けていたり、殴る蹴るがこなせるなんてご都合ドラマ過ぎて「特命係長 只野仁」じゃないんだから。大筋はご都合主義で来ておきながら、アクションになるとけっこう弱いという感じが良かった。
只野仁はB級お色気おバカ日本映画だなぁ。テレビシリーズが元になっているのも同じだ。ドイツで DVD吹き替えで出てるかな。