安宿の理不尽さが許されるのは安いからで、高速インターの脇に辿り着くのは寝床を求めるがあまり。雪が振る前には雷が鳴ると知った。朝焼けとドラえもんのファミレスは長靴を履いた客が行き交う。チーズフォンデュを付ける温野菜を器用に取る。
金沢市内の ひがし茶屋街近くの古本屋さん「あうん堂本舗」に自身の詩集を置いて頂く。
二階で造園設計 中村彩さんとガラス作家 今井美智さんによる「雪の匂い展」が行われていた。室内に しいの実とガラス。窓一面は向かいの屋根に積もった雪で真っ白だった。雪は余分な音を吸い込むから、ガラスは静まり返っていた。
金沢駅の駅ビルで治部煮と共にビールらで乾杯。あっという間に帰る時間が来てしまった。途中、踏切に落雷が相次ぎ、何度も止められる。米原での新幹線乗り換えは乗客皆が走っていた。なんとか終電までには名古屋に間に合う。ホーム上で詫間さんと会うことができた。夏のことなのに、だいぶ昔のことのような話をした。
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