考えていたよりケータイは遠くまでバウンドしたのだろう。雨はあがっていたが、昨晩は流れがあったと考えるしかない。菜の花と空き缶を押し分けて、側溝をさらいたくもなるが、行方知れず。
気が遠くなりそうな、貧弱な現代人である私。大馬鹿だ。改札でいくら声をあげてもよくわからない誰かと頭をぶつけるだけ。寂しさを理由にすると疲れる。焦った理由を自分に言い聞かせる。
およばれになって、苺大福を買っているときにやっと気持ち整えて、お夕飯頂く。温かい。泣き真似してる場合じゃない。Mac OS8.6 のリストアと、珈琲と、発泡酒と、おばさん猫と眠る。
「テレピン月日」(著,大竹伸朗/晶文社/2002)を半分まで読んで、その臭いを思い出す。揮発するアレからはじまったんだ。