日本のサッカーには、良くも悪くも「キャプテン翼」(作,高橋陽一/1981-)の影響で、ゴールとは、ドライブシュートやタイガーシュートのようにパワーで決めるんだという深層心理が根付いてしまっているのではないか。
昨晩放送されていた U20 日本×チェコでの PK戦で、ラストに決められたシュートは、地面を転がるポテシュートだった。実際には高度な技巧や速度がかかっているのだろうが、テレビ画面で見る限りはポテシュートだ。
緊張感で力んでいるキーパーに対して、コロコロとボールは入って行く。
その瞬間に実力と余裕の違いを感じるのだ。
今晩は日本代表が戦うアジアカップ、日本×アラブ(UAE)の試合があった。
試合後半、中村俊輔がゴール際の接戦で放ったポテシュートに感動した。
惜しくもキーパーが止めたけれど、いままでの日本戦での瀬戸際はどこかに強く蹴りだしてしまうような、そんなイメージが強い。
周囲に囲まれながら、速い動きの中で焦らずにポテシュートを出していくのは至難の技だろう。
どうしても強く押し込みたくなる気がする。
ポテシュートの後に解説は「キーパーを誉めてあげたいくらいですね」と言った。
その中村俊輔は、フリーキックでがっちりシュートも決めている。
高原のシュートも華麗だった。
試合には勝ったが、UAE の執念も恐るべしであった。
キャプ翼で、ポテシュートで決まるゴールはあるのだろうか?
ポテシュートを放てるかどうかで、深みがまったく違う。
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