NHK教育で ETV特集「いのちをうたう言葉 ~詩人 谷川俊太郎・覚和歌子~」を見た。
スチルカメラの画像と詩の朗読による新しい映画制作を中心に、二人の詩人を追って行く番組だった。
覚和歌子の詩「ヤーチャイカ」を原題に、映画は構成される。「ヤーチャイカ」とはお囃子か何かかなと思っていたら、1963年に人類で初めての宇宙に飛んだ女性飛行士 テレシコワが宇宙船から通信時に言った言葉で、ロシア語で「私はカモメ」になる。これはテレシコワのコールサインが「チャイカ(カモメ)」だったので、宇宙からの第一声が「ヤー(私は)チャイカ」になったものだという。詩人はこの言葉を受けて綴っていたのだった。
テレビ画面はそのエピソードを説明する際に、当時の宇宙からの映像を流した。
二人の詩人の仕事には、様々な課題が存在していて多くの感想を持ったが、テレシコワの映像が持つ 言葉の存在感に圧倒されてしまった。
空の上から「ヤーチャイカ」と言う声、荒れた通信画像のマッチングは強靭な映像詩だと見えたのだ。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2007/0715.html
http://www.youtube.com/watch?v=iBvl9qI81-o&mode=related&search=