土曜日, 7月 21, 2007

Lights in the Dusk

バジルのスパゲッティで体内を殺菌。書店を巡って、読欲を再構成。
千種から今池では、いつも背筋を伸ばす気持ちになる。

シネマテークでお昼のプログラムを鑑賞した。
「街のあかり」(原題, Lights in the Dusk/監督, アキ・カウリスマキ/2006)。
かくもどうしてこう男は愚かなのか。
女は優しい。
男は朽ち果て続けるのを、ただずっと黙っているだけ。
女は賢く、生きようとする。
生きさせようとする。
ようやく、最後に、男は死なないとは言った。
「ここでは死なない」。
北欧の渇いた町並みと風に吹かれ、男は煙草を吹かすだけ。女も常に吸う。
天才と野良犬は、紙一重の男達は殴り、許し合うことのないまま。もし殺しがうまく行っていたら、男は更にどん底だったのであるから、男は何も分かっておらず。
・・・原題の「薄明かりの中の光り」で呼びたい。
カウリスマキの言葉は、本当にそのままの姿で示されているから。
小洒落た装飾や、隠喩ではない。

帰宅してカレーつくる。自転車でひとっ走りしてエビスビールを買ってくる。
猫の鬱の餌を切らしたので、コンビニで猫缶も買う。
映画のように、黙ろうと思ったが、私は煙草を吸わない。

http://www.machino-akari.com/