敬老の日、朝は快晴。
豊田市美術館での「Blooming : ブラジルー日本 きみのいるところ」を見に行く。
布や紐、繊細なタッチの絵や情緒的な画面づくりが、大胆な空間使用のなかに置かれているので、息苦しくはなく、荒っぽい感じもしない。おおらかで広い人生 観が思われる。島袋を路上で唄うリミックス、マレッペの砂糖のわた雲を食べる写真とビデオ、川内倫子の写真とビデオスライドショーまで、微笑みの眼差しが 着陸していくようだった。市街を望む廊下を無言で歩き、小窓から階下のエルネスト・ネト「ぼくらの霧は神話の中へ」を少し見る。思い返す印象がきれいで、 静かに残っていく。
同じ顔だぁと嬉しくなって困っちゃうくらい笑い返す彼女と、あなたたちは頑張りんしゃいと杖で押し返す彼女。喫茶店を物色する彼女は、今日はATM が閉まってることを忘れてた。僕はみんなに会って、自分の仕事まで送ってもらう。
敬老の日、夜は少し雨。
月曜日だけれど、祝日だから美術館は空いていた。
ブラジルはいちばん遠いんだけどね。
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2008/special/000319.html