日曜日, 11月 09, 2008

映画は所詮、光と影だと思います。

「犬神家の一族」(監督,市川崑/石坂浩二、松嶋菜々子、尾上菊之助、奥菜恵、深田恭子/2006)を市川監督追悼企画としてテレビで放送していたものの、録画で鑑賞した。
オリジナルのおおもと自体がパロディに思えてしまう。「ほほぅこれが、あの噂の場面ですな」と、名所を見学するようである。監督自身によるリメイクでもあ るので、オリジナルとは言い難いかもしれない。目を惹く場面とは別に、地味だけれど映画の感触を決める繋ぎが多くあるのだろうと思った。全体に上質感が満 ちている。それが、筋を追うだけではないものとして魅せてくれているはずだ。

昨晩の写真をメールで頂く。感謝。金田一みたいにフケを落としても慕われる存在になれたらいいな。公言したらなれないわけだが。
終幕後「映画は所詮、光と影だと思います。」という監督の手書き文字が映し出された。かっこいい言い切りだ。

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