月曜日, 11月 17, 2008

金魚の埋葬

ドアを開けると猫が飛び出した。
帰ってくるまで開けてやらなければいけないので、このごろはとても寒い。
人間様は身勝手に動き回っていた。
どうして寝る間も惜しんでごそごそやっているのだろう。
よく分からなくなって、おかしくなっていたところに
温かい音楽が届いた。
それでなんとか
それよりもっと
動こうと思えたのです。

午後六時前あたり、亡くなってしまった金魚を皆で埋葬しました。
さっきまで鮮やかな赤色をしていたひらひらは、土の中で泳ぐのだと、夢を見ることもほんの少し、残酷なのは何の為だと机を叩かなければ、何もうかばれないでしょう。
猫が掘り返してむしゃむしゃ食べているか、根元に埋めた木が緑の葉を付けるか。
何にしろ、この世は何の感嘆も無く過ぎていくようなので、せめてもの音楽を奏でるかでもしないと、何もやっていけないだろう。
信じられるものはそれらの響きです。