日曜日, 3月 15, 2009

森で芸術論を通わせ、後夜祭はお通夜に非ず

朝風呂で元気に。
バスを置いて、地下鉄とJRを乗り継ぎ、アサヒビール大山崎山荘美術館に行く。良い天気の下、ベランダでビールを飲む。昨日は美術館のカフェテラスでワインだった。加賀正太郎設計による、大山崎山荘は重厚で趣味の良い洋館なり。安藤忠雄設計の新館が地下に伸びる形状で増設されている。陶芸家 濱口庄司の審美眼の奥深さを見る。「イヌイット梟彫刻像」や「アボリジニーの雷神画」に惹かれた。工芸の道へ導いたというルノワールの言葉は批評性に富んでいるが、どこか嫌味っぽく感じられる。工業の発達により、手を動かしてものを作ることに長けるはずであった職人らまでが作家として乱立しているということを嘆いていた。庭から見下ろせるなだらかな森は厳しい芸術論を優しく包んでくれる。

帰りのバスも滞り無く、事故も無く帰路につくことができた。
レンタカーを返してからの帰りに、同級生らの近況を聞く。生きてりゃいいさに至る。
三島由紀夫の本を読みたいと思った。「行動学入門」(1974)を。
後夜祭には中山氏も合流。映画をいくつか斜め見。

http://www.asahibeer-oyamazaki.com