希望を持ちたい打ち合わせで、市内へ行く。ハッキリした言葉で主張するのをこころがけるが、状況が努力に裏打ちされる断面があらわになってきて、わあわあ言っても取り越し苦労かなというところ。
歩いて暑い。ケンジタキギャラリーにて染谷亜里可さんの個展を見る。筆が画面上をドローすることで何が起こってくるのかということを思う。ドローひとつでたくさんの無言を語っていると思った。雨粒や流線が凝縮されていく。
名古屋駅まで歩くのを断念して地下鉄で帰宅し、荷物を下ろして「詩の作り方」(著,黒田三郎/明治書院/1969)を読了した。淡々とした語り口のなかに強靭な批評精神が渦巻く、詩人が詩を考える本だ。
作者は自作の読者になることができないということ。
詩で全てをあらわしているのであって、作者が何かを補足説明するとき、読者の想像力を奪うことになるということ。
黒田三郎は厳しくて優しい詩人だ。「夕方の三十分」(1960)が好きだ。
"オトーチャマ" という言葉が胸に残る。
晩は、bnap06 のラストひとつ前ミーティング。しっかりいくぞ。